今季から先発に転向する西武の平良海馬投手(23)が2日のオリックス戦(ベルーナドーム)で公式戦ではプロ初の先発マウンドに立つ。1日はブルペン入りして最終調整した。

 平良は「あまり緊張感はなくてオープン戦の延長という感覚でいます。楽しみの方が強いです」とうなずいた。先発での武器としてはオフにツーシームを磨いてきたが「試合でもバンバン使ってますし、100パーセント信頼しています。あしたもバンバン使っていきます」と意気込んだ。

 昨季の最優秀中継ぎ投手は、かねて希望していた先発への配置転換となり、春季キャンプから順調に調整を重ねた。順当ならWBC日本代表入りしていたが「あくまで先発として。チームできちんと調整して、ライオンズに貢献したい」と昨年末の契約更改交渉時に話すなど、辞退してまで新たな役割に向けて全力を注ぎ、今春の対外試合は5試合に登板して計20イニングで無失点。与えた四球もわずかに1とまさに「無双状態」とキープして、通算204試合目で初のまっさらなマウンドからシーズンに臨む。