◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク3―8阪神(26日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクのドラフト3位ルーキー、廣瀨隆太内野手(23)が、自身初の1試合3安打で猛アピールした。「(状態は)右肩上がりに良くなってきました」と手応えを口にした。

 「1番二塁」でフル出場。初回に阪神先発の西の146キロ直球を捉えて右翼フェンス直撃の二塁打とすると、2回2死一塁で右翼線を破る適時二塁打。先頭打者の6回は石黒の初球を中前に運び、リードオフマンの役割を果たした。

 松山2軍監督も「うまく反対方向に打っていった。こんなバッティングをしていけば、打率も上がってくると思う」と評価。もっとも、廣瀨は「良かったですけど、6打席で半分は凡打。状態が良かった中で、チャンスで打てなかったのを反省しなきゃいけない」と得点圏に走者を置いた場面での凡打を悔やんだ。

 一時は1割台をさまよった打率も2割4分5厘まで引き上げた。「初めは慣れなくて。疲れもあったけど、毎日試合する中で体力がついて、少し余裕が出てきた」と好調の理由を明かす。

 慶大では東京六大学野球歴代4位の通算20本塁打を記録。プロでの一発はまだだが、「今日の(第1打席の)ライトの当たりも神宮だったら入っていた。(本塁打は)風次第ですね」。本来の力を発揮し始めたスラッガーのプロ1号が待たれる。(大橋昂平)

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