◆西武0―4ソフトバンク(5日、ベルーナドーム)

 3連勝の勢いが消えてしまいそうな今季4度目の西武のゼロ封負けとなった。

 ソフトバンク戦に今季3回目の先発となった隅田知一郎投手(24)が1回、山川穂高の適時二塁打でいきなり先制される。4回には柳田悠岐に特大の4号ソロを浴びた。それでも松井稼頭央監督は「前回の投球より内容は良かった。真っすぐもそう、全体的にボールは良かった」と隅田を評価した。ただ、結果的には6回⅓で4失点。ソフトバンクから、白星を今回も奪えなかった。

 敗因はむしろ、チャンスをつくりながらあと一本が出ない打線だろう。1回2死二塁でアギラーが二ゴロ。9番とはいえ長谷川信哉は2回2死二塁で空振り三振、4回2死満塁では三ゴロに倒れた。サヨナラ勝ちで3連勝した前日と同じ打線で臨んだが、一夜明けると空転した。この3連戦で11打数無安打、5三振とヘスス・アギラーの不振も深刻だ。

 松井監督は「アメリカと日本の違いになれるのに1カ月ではね。経験はあるからもう少し」と今は我慢と決め込み、メジャー通算114本塁打の対応力に期待する。打線については「あともう一本だが、それが一番難しい」と口をゆがめながら「後ろにつなごうという意識は出ている」と今後に期待する。

 安定した先発投手陣に支えられながら、打線がいつ奮起するか。それが最下位脱出の糸口になるはずだ。
(安田栄治)