◆明治安田J1第12節 福岡1―1川崎(6日、ベスト電器スタジアム)

 途中出場した福岡の紺野和也が同点ゴールを決め、勝ち点1をもたらした。後半30分に先制ゴールを許して追いかける展開。同40分の岩崎悠人の左サイドからのクロスは相手GKにはね返されたが、ゴール右で構えていた紺野がこぼれたボールを左足で押し込んだ。

 「ゴール前に相手の選手がいっぱいいたんで、すり抜けて入ってくれたらいいなという感じでした。ミートだけを意識し、枠に飛ばそうと思った」。密集した中でも冷静に同点弾を決めた。

 紺野は3月1日の横浜M戦の決勝ゴール以来となる今季2得点目。6得点とゴールを量産するシャハブ・ザヘディ以外の得点は、リーグ戦では同16日のFC東京戦以来8試合ぶりとなった。「これから対策もされてくるだろうし、シャハブだけでは得点数も増えていかない。ほかの選手も点を取らないと勝てない」。ザヘディ頼みの現状は十分に理解している。

 2022年から4連敗中だった川崎Fと引き分け、チームは7試合連続負けなしとなった。それでも紺野は「引き分けまでは持っていけるけど、勝ちきれない試合が多い。前線の選手として得点やアシストでなんとか勝ちに持っていきたい」。上位進出を目指し、貪欲にゴールを求めていく。