◆楽天3―7ソフトバンク(15日、楽天モバイルパーク)

 ソフトバンクは逆転勝ちを飾った。石川柊太が今季先発陣では最短の3回⅓で降板したが、強力中継ぎ陣が踏ん張り、打線が奮起した。

 小久保裕紀監督は「ちょっと(継投が)遅れたかなと思ったんですけど、(4回の)長谷川が(打者の)右左関係なく抑えてくれたので。今日のポイントだったかなという気がします」と振り返った。

 2―2の同点とした直後の4回。石川が1点を勝ち越され、さらに1死二塁のピンチを招くと、左腕の長谷川威展がマウンドへ。小郷から空振り三振を奪い、村林には四球を与えたが、浅村を三ゴロに仕留めた。

 直後の5回に打線が逆転に成功。2勝目をつかんだ長谷川は「あそこで点差を広げなくていけたので。何点か取られていたら逆転もしづらくなっていたところ。抑えられて良かったです」と笑みを浮かべた。

 勝ち越すと、小久保監督は自慢のリリーフ陣を次々と送り込んだ。5回から杉山一樹、ヘルナンデス、藤井皓哉、松本裕樹、津森宥紀が1イニングずつつなぐ無失点リレー。指揮官も「4点差であれば9回のオスナはいかないんで。今日は津森が残っていたので。継投に入った時点では予定通りでした」とにんまりだ。

 中継ぎ陣の失点は5月4日の西武戦(ベルーナドーム)の津森が最後。そこから延べ27人が計25回⅔を連続無失点とゼロ行進を続けている。長谷川は「今日みたいなときもあると思うので、そこで僕らがちゃんと仕事ができれば勝ちを拾っていける」と力を込めた。倉野信次投手コーチは「本当に素晴らしいという言葉につきます。みんなよくやってくれている」と目を細めた。(小畑大悟)