15日のアウェー神戸戦で今季リーグ戦初出場を果たした田中達也(31)がチームの救世主になる活躍を誓った。チームは16日、ホームC大阪戦(18日午後4時キックオフ)に向けた練習を報道陣に公開。田中は「無失点に貢献することをやりつつ、サイドでどれだけチャンスメークができるか」と今後の公式戦出場で攻撃にアクセントをつけることを課題に挙げた。

 リーグ戦の先発は昨年5月のアウェー鳥栖戦以来。チャンスを待っていた。「今年は本当にプレシーズンから調子が良かったので、いい状態でボールをもらえればチャンスをつくるとか、何かを起こせるかなというのがありました」。得点こそならなかったが、その言葉通りに右ウイングバックの位置から敵陣深くを突いてクロスを上げる場面もあった。それでも本人は「自分の中では全然少ない。もうちょっとそういう場面をつくりたかった」と振り返る。

 ウイングバック、サイドバックにシャドーストライカーもできる貴重な存在。ウイングバックで今季リーグ戦10試合出場の前嶋洋太が右肩の骨折で手術を受けて全治4カ月の診断を受けた。

 C大阪戦の後も、連覇が懸かるルヴァン・カップ3回戦の柏戦が中3日である過密日程。今年で32歳になるスピードスターが存在感を示す。