ある子は笑顔で、ある子は真剣に、まるで夢でも見ているかのように。子どもたちのまっすぐな視線の先には、グラウンドで試合前練習に励む若鷹たちの姿があった。

 4月28日のタマスタ筑後。「ゴールデンウイークキッズデー」と称したイベントのこの日は、子どもや保護者がグラウンドに出て、2軍戦を控えたソフトバンク選手の練習を見学できる。間近で見る打撃のパワーや機敏な走塁に圧倒され、福岡県久留米市から訪れた西竜希さん(6)は「初めてこんなに近くで見た。打つのが強くてすごい」と興奮気味に話した。

 小久保監督が求める「美しい野球」。選手の練習姿勢や試合での健闘はもちろん、見つめる子どもたちの瞳の輝きもまた美しさの一つのはず。熱視線の先で、いつまでも選手たちが活躍し続けますように。(穴井友梨)