福岡を拠点に活動するプロ自転車チーム「VC FUKUOKA」が19日、福岡県糸島市でヒルクライムに挑むイベントを行った。同県内の10代〜60代の30人が参加。新緑の中、標高350メートルの急な坂道と田園風景を舞台に、約20キロのサイクリングを楽しんだ。

 11日の国際自転車連合(UCI)公認レース「ツール・ド・熊野」第2ステージで優勝を果たしたベンジャミ・プラデスは「みんなが共同して一体となって楽しめた。ファンはチームの一員と感じた」と語った。

 昨年ツールド九州を観戦し、父と初めてヒルクライムに参加したという福岡県八女市黒木町の中学2年、寄川師嵩さんは「VCの選手は、上り坂でも平地と同じくスピードが速かった。坂がきつかったが完走できた」と笑顔で振り返った。

 主催した「VC FUKUOKA」の佐藤信哉監督は「福岡を拠点に、地域に喜ばれるイベントを開催し、自転車の魅力を伝え、サイクリストを増やしたい」と話した。

 次回は6月16日、九州大伊都キャンパス(福岡市西区)そばの次世代研究開発拠点「いとLab+(プラス)」をスタートする糸島市の彦山のコースで行われる。定員20人。参加料1000円。参加者を募集している。申し込みは「VC FUKUOKA」。HPはこちら