◆九州六大学野球春季リーグ戦第5週第2日(雨天順延分)北九大10―6九州大(21日、福岡県宮若市・光陵グリーンスタジアム)

 北九大が打撃戦を制して8勝2敗1分けとし、昨春以来の優勝決定戦(25日、福岡市・今津運動公園野球場)進出を決めた。4番石橋昂樹(4年・宗像)が2試合連続今季4号のソロ本塁打を含む4打数3安打2打点の活躍でチームをけん引した。

 北九大は初回に5点を奪うも、その裏に先発投手が九州大打線に打ち込まれて追い付かれた。だが、2回に石橋の左前適時打などで再びリードし、8回にはその石橋がレフトへダメ押しのソロホームランを放った。

 打率と打点の2部門でトップに立ち、本塁打数でも首位タイで三冠王を視野に入れる石橋がこの日も快音連発だ。8回に放ったリーグ戦通算13本目となる今季4号には「打ったのはインローの真っすぐ。しっかりバットが振れているし、集中して打席に立てている」と笑顔。山本浩二監督も「もう1点欲しいところでバーンと一発を打ってくれた」と感謝した。

 優勝決定戦は全日本大学選手権出場が懸かる大舞台。昨春、1番ショートで先発しながら4打数無安打と結果を出せなかった石橋にとってもリベンジの機会となる。「優勝決定戦で負けたら意味がない。ベンチに入れず、スタンドから応援してくれる4年生のためにも自分が打ちます」と、打棒爆発を宣言した。(山崎清文)