◆第106回全国高校野球選手権福岡大会2回戦 北九州市立12―0(5回コールド)稲築志耕館(4日・北九州市民)

 全校応援を力に北九州市立がコールド勝ちで初戦を突破した。4点リードで迎えた4回は9安打で打者13人の8点を追加。ビッグイニングで一気にコールド勝ちを決めた。「初戦の緊張感がかなりあったけど、3年生が2年生をカバーしながらなんとか勝てました」と能勢大志監督は勝利を喜んだ。スタンドには全校生徒が集まりブラスバンドの演奏で選手を後押し。「すごく力になりました」と中山和真主将は応援に感謝する。元商業高校とあって女子と男子の比率は今でも7対3と女子が多い。

 全国高校駅伝常連の女子の陸上部など女子の部活動の活躍が目立ち、陸上部出身の藤井菜々子(エディオン)は女子競歩の日本代表としてパリ五輪に出場する。「陸上部は全国大会常連ですからレベルは違いますが、活躍を刺激にして野球部も頑張りたい」と能勢監督。「次はシードの真颯館。1年生大会で負けているのでやり返したい」と2年生エースの永田俊二。「少数派」の男子代表として、シード校撃破で野球部の存在を大きくアピールする。