西武は5日、育成の齊藤大将投手(29)とソフトバンクの野村大樹内野手(23)との交換トレードが成立したと発表した。

 齊藤は明大からドラフト1位で2018年に入団。プロ1年目に初勝利を挙げたが、21年に左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)および後方関節腔クリーニング術を受け、同年オフに育成契約となった。昨季本格的に実戦復帰。「チームが使ってみたいと思う選手が育成から支配下になるのが多い。焦りは特にないけど、毎年最後だと思ってやっている」と不退転の覚悟で臨んだ。

 今季はイースタンで12試合にリリーフ登板し、1勝、防御率3.00だった。支配下選手登録できる期限が7月末に迫る中、首位を独走するソフトバンクで手薄な中継ぎ左腕として白羽の矢が立った。

 齊藤は球団を通して「7年間、良くも悪くも本当にたくさんのことがありましたが、充実した日々でした。昨年1年間は、納得のいく試合も多かったです。チームが変わってもやることは変わりませんし、環境も変わるので、気持ちを新たに、気合いを入れ直して頑張りたい」とコメントした。

 野村大は東京・早実高からドラフト3位で2019年に入団。今季1軍では2試合の出場にとどまるが、ウエスタンでは56試合に出場し、打率2割7分8厘、2本塁打、21打点とアピールを続けてきた。チームが12球団ワーストの打率2割4厘と貧打に泣く最下位の西武で持ち前の強打が期待される。