26日に開幕するパリ五輪に臨む日本選手団の結団式と壮行会が5日、東京都内で行われた。

 東京体育館で開かれた壮行会では、旗手を務めるフェンシング女子サーブルの江村美咲(立飛ホールディングス)=大分市出身=があいさつ。「本日は本当にたくさんのエールをいただき、ありがとうございました。きょう、皆さんのエールをいただいて、これまで本当に辛いことだったり、苦しいことの方が多かったんですけど、本当にここまで頑張ってきて良かったなって思いましたし、まだ試合もやってないのに涙が流れそうになりました」と感謝した。

 日本女子フェンシング界初のメダル獲得に挑む江村は、サーブル個人では世界選手権2連覇中。日本勢として初となる個人種目の金メダル獲得への期待も背負ってパリに向かう。「これからオリンピックに向かうにあたって、やっぱりどれだけ準備していても怖い。ただ皆さんの応援をいただけた。自分を信じることはすごい難しかったんですけど、自分だけじゃなくてみんなも信じてくれている。後はこの皆さんからもらったエネルギーを試合でぶつけるだけだと思うことができました。本当に悔いのないように全部出し切って戦う姿を皆さんに届けたいと思います。その姿にまた皆さんが力をもらってくれれば、私たちもすごくうれしいです」とあいさつし、大きな拍手を受けていた。

 同じく旗手でブレイキン男子の半井重幸(ダンサー名・SHIGEKIX)=第一生命保険=は「壮行会に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。皆様のパフォーマンス、そして音楽、言葉、本当にわれわれ全員が勇気づけられましたし、皆さんがきょう私たちにエールを送ってくださったように、われわれはパリ大会を通して皆さまに感動や元気を与えていけたらと思います。なので、最後の最後まで、パリオリンピックが終わるまで、皆さん、引き続き応援のほどよろしくお願いします」と話した。

 今大会の日本選手団は海外開催の五輪で史上最多となる400人超となる見通しだ。日本オリンピック委員会(JOC)は金メダル20個を目標に掲げている。コロナ禍も収束。結団式は久々に多くの選手やコーチらが集っての開催となった。