26日に開幕するパリ五輪に臨む日本選手団の結団式と壮行会が5日、東京都内で行われた。東京体育館で開かれた壮行会では、岸田文雄首相がビデオメッセージを寄せた。

 岸田首相は「厳しい予選を勝ち抜き、勝ち取ったオリンピックへの切符。これまで積み重ねてこられた努力に心から敬意を表します。いよいよ本番です。パリ大会は8年ぶりに観客を入れてのオリンピックです。日本選手の活躍を願っている日本中、そして世界中の観客の声援を力に変え、今までの練習で培った力を出し切り、最高のパフォーマンスを発揮してください。選手の皆さんそれぞれの目標が達成されることを願っています」と述べた。

 続けて「スポーツには大きな力があります。日頃から己の限界まで努力を積み重ね、オリンピックという大舞台で躍動する選手の皆さんの姿、子どもたちをはじめ人々に大きな夢や感動を与えます。皆さんのどんな状況の中でも折れない心、負けない心強い気持ちが、今、困難に立ち向かおうとしている人々に勇気を与えてくれます。皆さんを心から応援しています。頑張れ。チームジャパン」とエールを送った。

 今大会の日本選手団は海外開催の五輪で史上最多となる400人超となる見通しだ。日本オリンピック委員会(JOC)は金メダル20個を目標に掲げている。コロナ禍も収束して、結団式は久々に多くの選手やコーチらが集っての開催となった。