【親子2代で守る老舗和菓子屋の旧車たち Vol.4 1972年式 バモス ホンダ 】

 太田稔さんと繁克さんは、軽トラックの魅力にとりつかれている異色の親子。福島県須賀川市で和菓子屋を営んでいるお二人の所有する3台の軽商用車を紹介してきた。今回はその最後の3台目、バモスホンダを紹介する。



 70年は360ccの軽自動車が史上最高の販売台数を記録した年だ。このころになると軽商用車にもしゃれっ気のあるクルマが増えてくる。その筆頭にあげられるのが、オープン軽トラックのバモスホンダだ。TN360をベースに、ルーフやドアを取り去り、フロントパネルにはスペアタイヤを埋め込むなど、レジャービークルの先駆けとなったユニークな軽商用車だった。

 スバル360やホンダN360など、360ccの軽乗用車は今でも見る機会が多い。だが、働くクルマは残存する台数が一気に少なくなる。現役時代に過酷な使われ方をして、状態が悪くなったらつぶされるクルマが多いのだ。そのため、いいコンディションを維持しているクルマは少なく、現役で活躍しているクルマも少数である。

人が乗るときは下ろして使うガードバーなど【写真14枚】

1972年式 バモスホンダ(TN360)主要諸元
●全長2995mm
●全幅1295mm
●全高1655mm
●ホイールベース1780mm
●トレッド前/後1110/1120mm
●最低地上高210mm
●荷台長1435mm
●荷台幅1140mm
●荷台高270mm
●車両重量520kg
●乗車定員2名
●登坂能力17°35
●最小回転半径3.8m
●エンジン型式TN360E型
●エンジン種類強制空冷4サイクル2気筒SOHC
●総排気量354cc
●ボア×ストローク62.5×57.8mm
●圧縮比8.0:1
●最高出力30ps/8000rpm
●最大トルク3.0kg-m/5500rpm
●最高速度90km/h
●燃料タンク容量26L
●ステアリング形式ラック&ピニオン
●サスペンション前/後マクファーソン式独立懸架/ド・ディオン式半楕円板バネ
●ブレーキ前後ともリーディングトレーリング
●タイヤ前後とも5.00-10-4PR
●発売当時価格35.1万円