【当時仕様をGTレッドで見事に再現! 1969年式 日産スカイライン2000 GT-R vol.3】

 【2】から続く

GTレッドで当時の仕様を再現を目指し、富松拓也さんのガレージに運び込まれたハコスカ。
シフトがしにくくなっていた71Aミッションのオーバーホールも実施。純正部品が購入できるポルシェシンクロはすべて新品に交換。製造廃止のシフトフォークは、すり減った部分に肉盛りを施し、精密に削って再生した。

この秘策により、新車以上かと思えるシフトフィールを実現している。さらに、R192デフにはOS技研製のスーパーロックLSDを組み込み、機関系は富松スペシャルとなった。

2017年春。オーナーが思い描く当時仕様の適度に下げられた車高、純正スチール加工のワイドホイールを履き、ハイコンプ仕様らしい快音を響かせる赤いGT‐Rが見事に復活した。


【画像17枚】当時仕様のGTレッドが見事に再現された、ハイコンプ仕様らしい快音を響かせる1969年式 日産スカイライン2000 GT-R 
 

>>ダッツンコンペステアリングは、握りの部分の革巻きを追加して、太めの握りに加工。

>>新車当時のレザーのままだというGT-R専用シート。フロントはリクライニング機能が省かれ、さらに4ドアのため、前に倒れる機能もない。

>>100Lの容量がある燃料タンクは、ステンレス製のリプロダクションに変更。右サイドにはPGC10純正ジャッキも備わる。

OWNERS VOICE/ GT-RとGT-X、2台のハコスカを所有 
「クラブスポーツの古泉さんの影響で、旧車にハマりました。GT-Rの性能を存分に味わうために、思い切ってボディからエンジン、ミッション、デフまで、すべてオーバーホールしてもらいました」とオーナー。同時に購入した2ドアのGT-Xは、OS技研製のDOHCヘッド、TC24-B1Zを載せるフルチューン仕様と、何ともうらやましい限りです。



1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)

全長439mm
全幅161mm
全高1385mm
ホイールベース2640mm
トレッド前/後1370/1365 mm
最低地上高160 mm
室内長1775 m
室内幅1300 mm
室内高1120 mm
車両重量1120kg
乗車定員5名
登坂能力sinθ0.490
最小回転半径5.3m
エンジン型式S20型
エンジン種類水冷直列6気筒DOHC
総排気量1989cc
ボア×ストローク82.0×62.8 mm
圧縮比9.5:1
最高出力160ps/7000rpm
最大トルク18.0kg-m/5600rpm
変速比1速2.957/2速1.853/3速1.311/4速1.000/5速(OD)0.852/後退2.922
最終減速比4.444
燃料タンク容量100L
ステアリング形式リサーキュレーティング・ボール(ギア比18.5)
サスペンション前/後ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル
ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも6.45H14-4PR
発売当時価格150万円



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