最後の大勝負でもあり、今秋のドラフト会議にも影響してくるだろう。

 9月28日からの中日3連戦に向け、秋広優人内野手が一軍登録されることが決まった。秋広と言えば、今春キャンプ途中から一軍帯同となり、オープン戦にも出場した。「62年ぶり、王貞治氏以来の高卒新人の開幕スタメンか?」と期待されたが、二軍スタートとなった。

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 「阿部慎之助二軍監督が4番で起用しています。打率は2割2分程度なので、『試練』ですよ。開幕一軍を争った頃の一塁ではなく、センターなどの守備に就いています」(スポーツ紙記者)

 二軍80試合の成績は、本塁打8、打点24。「9月に入って調子を上げてきた」そうだが、この時期、ルーキーを昇格させるとなれば、将来のために経験を積ませるといったイメージが真っ先に浮かぶ。低迷する打線のテコ入れなら、故障で二軍調整中の梶谷隆幸もいる。また、代わって二軍降格となるのがスコット・ハイネマンだと聞かされると、「来季に向け、育成重視に切り換えたのか?」とも思ってしまう。

 しかし、原辰徳監督は勝つことを強く意識していた。

 「前政権の2007年、08年は自力優勝の可能性が消えた後、土壇場で逆転優勝しました。07年、ルーキーだった坂本勇人が勝利に貢献し、チームの雰囲気がガラリと変わったんです。新人が活躍すると、チームか明るくなりますからね」(前出・同)

 「起爆剤」として期待しているだろう。秋広が打てば、イマイチ波に乗れない丸、中田らに及ぼす相乗効果も望めるからだ。

 とは言え、こんな情報も交錯していた。今秋のドラフト会議だが、1位指名は投手になるという。エース・菅野智之が不本意なシーズンを送っているだけに当然の選択だが、将来のクリーンアップ候補も探しているそうだ。

 「岡本和真が25歳。岡本に向こう10年、4番を務めてもらうとしても、将来、その前後を打つ大砲タイプがほしい、と。できれば、左打ちの外野手がいいんですが」(球界関係者)

 阿部二軍監督が秋広に「外野の練習」をさせてきたのは、その一環かもしれない。

 打率で3割台を狙えそうな若手はいるが、「大砲タイプが育っていない、少ない」と言うのが、巨人の見解だ。秋広が今回のチャンスをモノにし、レギュラー獲得までさほど時間が掛からないと判断されれば、今秋のドラフト会議では投手を大量指名するプランに切り換えるそうだ。

 左打ちの外野手。昨秋のドラフト会議で佐藤輝明選手を阪神に奪われた後遺症とも言えるのではないだろうか。

 「秋広が試合に出れば、07年の坂本、15年の岡本らに並ぶスピード出世なんですが」(前出・同)

 原監督はどんなタイミングで秋広を使ってくるのだろうか。名古屋決戦では、高卒ルーキーに注目が集まりそうだ。(スポーツライター・飯山満)