1997年のプロ入りからダイエー・ソフトバンク一筋(1997-/2009からコーチ転身)のキャリアを送っている倉野信次二軍投手統括コーチが、今季限りで退団する見込みと28日、複数メディアが報じた。

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 報道によると、倉野コーチは時期は不明だが球団側に辞意を申し入れ、27日までに球団もこれを了承したとのこと。ただ、辞意の理由や今後の去就などについて詳細は伝えられていない。

 倉野コーチはプロ入りから2007年の引退までに「164登板・19勝9敗2ホールド1セーブ・防御率4.59」といった通算成績を残した後、球団のチーム運営部を経て2009年から二軍投手コーチ補佐(2009-2010)、三軍投手コーチ(2011-2014)、二軍投手チーフコーチ(2015)、一軍投手統括コーチ(2016-2019)、二軍投手統括コーチ(2020-)を歴任。体幹・ウエートトレーニングなどで選手の体作りを徹底し球速アップにつなげるという指導法には定評があり、エース・千賀滉大を筆頭にこれまで数々の投手を一軍に定着させている。

 倉野コーチの退団報道を受け、ネット上には「これまで20年以上ホークス一筋の倉野コーチが退団とはビックリ」、「長年育成を担ってきた敏腕コーチの引き留め失敗は痛すぎる」、「本人の意思なら仕方ないことだけど…来期以降の投手育成がガタガタになりそうで不安」と驚きや落胆の声が寄せられている。

 一方、「これ絶対ロッテからオファー来たから辞めただろ」、「倉野コーチの退団は大学時代から繋がりがある井口に呼ばれたからとしか思えない」、「井口監督は前にもホークスから清水さん持っていったから今回も怪しいな」と、ロッテ・井口資仁監督の名を絡めたコメントも複数挙がった。

 「井口監督は倉野コーチと青山学院大学(1993-1996)時代の同期で、ダイエー(1997-2004)でも共に戦った間柄。表向きには倉野コーチの招へいに動いているというようなことは特に伝えられていないのですが、一部ファンの間では井口監督が大学時代からのつながりを生かして水面下で入閣を打診し、倉野コーチもこれを受諾するためにソフトバンク側に辞意を伝えたのではと勘繰る声が少なからず挙がっています。なお、井口監督はロッテ監督に就任した2017年オフ、大学同期のソフトバンク・清水将海一軍バッテリーコーチを自身の強い意向で引き抜いた過去があるため、倉野コーチのロッテ入り説も現実になる可能性はゼロではないかもしれません」(野球ライター)

 井口監督は敗戦でリーグ優勝を逃した27日・楽天戦の後、「我々の反省としては、先発陣の整備をこれからしていかなくてはいけない」と投手力の底上げを来季の課題として挙げたことが伝えられている。倉野コーチは課題解決にはうってつけの人材ではあるが、今後招へいが現実のものとなるのかは注目を集めそうだ。

文 / 柴田雅人