2014年から巨人でプレーし、今季までに「685試合・.211・15本・137打点」といった通算成績を残しているプロ8年目・32歳の小林誠司。7日、2019年オフに4年契約を結んでいたことを公表したと複数メディアが報じた。

 >>巨人・小林、試合終了直後の一場面に批判「喜んでる場合か」 連敗ストップ失敗もマウンド上で投手と抱き合ったワケは<<

 報道によると、小林は同日に球団との契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億円(推定)でサイン。その交渉後の会見で、「最初の契約から4年結んでいただいていたので、あと2年です」と4年契約を結んでいたことを初めて明かしたという。

 小林は4000万円アップの年俸1億円(同)でサインした2019年オフの契約更改会見では「僕も1年、1年が勝負」と単年契約であるというような旨を口にしていたが、現状維持で判を押した翌2020年オフの更改後会見で2019年から複数年契約を結んでいたことを公表。ただ、複数年の具体的な年数は明かしていなかった。

 小林の4年契約公表を受け、ネット上には「4年契約ってマジかよ、複数年の内容がそんな長期間だったのは驚きしかない」、「2019年の小林は成績微妙だったのによく球団は4年契約結んだな」、「2019年からずっと年俸1億ってことは4年総額4億か、かなりの大型契約だな」と驚きの声が寄せられている。

 一方、「だからトレード放出されなかったんだな」、「億単位の契約を引き継いでまでトレード獲得したい球団はさすがにいなかったか」、「これを機にもうトレード説が囁かれることも無くなるかな」といったトレードを絡めたコメントも数多く挙がった。

 小林は「10試合・.056・0本・0打点」とほとんど結果を残せなかった2020年ごろから、ファンやメディアの間でトレード放出説が取りざたされるようになった選手。ただ、今回の4年契約公表を受け、トレード実現の可能性は極めて低いと考えを改めたファンも少なくないようだ。

 「球団が小林と4年契約を結んだ理由ですが、一部報道では原辰徳監督の強い意向が背景にあったと伝えられています。2019年の小林は『92試合・.244・2本・19打点』と打撃成績は今ひとつだったものの、チームの捕手陣では最多の92試合に出場しリーグトップの盗塁阻止率(.419)を記録。また、同僚・山口俊と共に最優秀バッテリー賞を受賞してもいましたので、球団や原監督は守備だけでも長期契約を結ぶ価値があると判断したのかもしれません。ただ、契約締結後の小林は2020年、左手首、右手人差し指の骨折などもありほとんど試合に出られず、この間に台頭してきた大城卓三に2021年もポジションを明け渡すなど苦戦。こうした状況もあってトレード放出説がささやかれるようになったわけですが、球界ではトレードの際は獲得先球団が選手の契約を引き継ぐことが一般的ですので、4年契約が影響して実現には至らなかったという可能性もゼロではないのではないでしょうか」(野球ライター)

 会見では「この2年は難しいシーズンでしたし、二度と送りたくないシーズン」と、過去2シーズン苦戦が続いたことへの悔しさもにじませたという小林。4年契約3年目を迎える来季、年俸に見合うだけの数字を残すことは果たしてできるのだろうか。

文 / 柴田雅人