22日まで行われた大相撲5月場所でほぼ総崩れとなってしまった御嶽海、貴景勝、正代の3大関。23日に伝えられた横綱審議委員会・高村正彦委員長のコメントがネット上で話題となっている。

 今場所の大関陣は御嶽海が「6勝9敗」、正代が「5勝10敗」で負け越してカド番に転落し、唯一勝ち越した貴景勝も「8勝7敗」とギリギリ。横綱に次ぐ地位として優勝争いに絡むことが求められる大関の責任を誰一人として果たせなかった。

 その大関陣について、高村委員長は23日に行われた横審定例会後の会見の中で「勝ち越したのが1人だったというのは残念だ。あれでよかったということは、力士に相当同情的な私もそうは言えない」、「今、クンロク大関(2ケタ勝利に届かなかった大関をやゆする表現)が、いい大関になってしまっている」とコメント。貴景勝がマークした勝ち越しギリギリの8勝が大関トップの成績になってしまったのは残念と苦言を呈した。

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 高村委員長のコメントを受け、ネット上には「横審が不満げなのも当然なくらい今場所の大関陣は酷かった」、「ギリギリ勝ち越しが1人、余裕の負け越しが2人は話にならん」、「横綱と平幕が場所を盛り上げる中、大関連中はほとんど空気だったな」と同調の声が寄せられている。

 一方、「直前の照ノ富士コメントを踏まえるとなんか意味深に聞こえるな」、「照ノ富士が直前に釘刺した大関批判やってるじゃん」、「批判し過ぎって訴えてた照ノ富士に喧嘩売ってる?」、と、横綱・照ノ富士の発言を引き合いに出したコメントも多数見られた。

 「今場所『12勝3敗』で自身7度目の優勝を果たした照ノ富士は、23日午前に優勝一夜明け会見を開催。その中で『いいときも悪いときもありますし。だからといって、いいときに褒めて悪い時にたたいちゃうのはよくはないと思う』と、成績不振を理由とした大関陣への批判がいき過ぎていないかと苦言を呈したことが伝えられています。照ノ富士は故障・病気の影響もあり一時序二段に転落していた時期に『力士としてはもう終わりだな』といった冷ややかな声を少なからず浴びせられており、その経験もあって大関陣をかばったものと思われますが、このこともあり同じ23日午後に飛び出た高村委員長の大関批判が照ノ富士への当てつけのように聞こえたというファンも少なからずいたようです」(相撲ライター)

 会合後会見では、今場所の照ノ富士については「休場明けで心身ともに大変な状況の中で、最初は不安はあったけれども、最後はきっちり横綱として、しかるべき成績を残してくれた」と絶賛している高村委員長。ただ、タイミングのせいで邪推するような見方をされてしまったようだ。

文 / 柴田雅人