11日の日本ハム戦で、今季初めてクリーンナップ以外の打順(6番・三塁)で起用されたソフトバンクのプロ9年目・26歳の栗原陵矢。翌12日に伝えられた藤本博史監督のコメントが話題となっている。

 報道によると、藤本監督は12日・オリックス戦前に対応した取材の中で、栗原は2戦続けて6番起用することを明言。その上で「疲れているといってもみんな疲れているんでね。これからまだ100試合以上あるわけだから。主力だから休ませながらなんか考えられない。うまくDHを回しながら使っていけたらいい」と今後の起用方針を口にしたという。

 今季の栗原はオープン戦で「18試合・.415・4本・11打点」と絶好調だったが、迎えたシーズンは12日試合前時点で「30試合・.235・4本・21打点」と確実性を欠いている。直近5試合は「.176・0本・0打点」と本塁打・打点もゼロという状況だが、藤本監督は打順・ポジションを適宜変えながら辛抱強く起用を続ける意向のようだ。

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 藤本監督の発言を受け、ネット上には賛同の声が寄せられたが、中には「栗原に関しては休ませながら使った方がよくない?」、「あんだけの大怪我してるのにその言い草は厳しくないか」、「いや休養は考えとけよ、壊すつもりか」といった指摘も見られた。

 「栗原は昨季開幕直後の3月30日・ロッテ戦の外野守備中に味方野手と交錯。このアクシデントにより左膝前十字靱帯断裂などの大けがをし、残りシーズンを全て棒に振りました。故障明けのシーズンとなる今季はここまで目立った故障はありませんが、左膝前十字靱帯断裂は再発リスクも決して低くなく、また打撃に精彩を欠く状況が長引いていることなどから、休養日を設けながら起用していく方が理にかなっているという見方も少なくないようです」(野球ライター)

 栗原は今季の目標に全試合出場を掲げており、ここまでは「6番・三塁」で先発起用された12日も含め全31試合で起用されている。藤本監督は栗原本人の意向も尊重している可能性はありそうだが、今後の起用法がどうなっていくのかは要注目だ。

文 / 柴田雅人