元ラグビー日本代表選手の五郎丸歩氏(現・ラグビー静岡ブルーレヴズCRO)が1日、都内で開催されたイベント「adidas MOVE FOR THE PLANET キックオフチャレンジ」に東京五輪柔道金メダルの阿部一二三選手、阿部詩選手と出席した。

 ​>>全ての画像を見る<<​​​

 アディダスは6月1日から12日の期間中、「地球のために、動き出そう」をメッセージに、新たな世界規模のサステナビリティムーブメント「MOVE FOR THE PLANET(ムーブ・フォー・ザ・プラネット)」 を開催する。2017年より2022年までアディダスが実施してきた、海洋プラスチック汚染問題に対する世界規模のムーブメント「RUN FOR THE OCEANS」をリニューアルさせた取り組みで、五郎丸氏らは会場で、活動の趣旨を説明する役割を担うとともに、「10分間の運動が1ユーロの寄付になる」というアクティビティにも挑戦。サッカーやバスケットボール、卓球などで汗を流した。

 阿部詩選手は五郎丸氏とサッカーのシュート対決を行ったが、「五郎丸さんはテレビで見て応援していた選手。すごく興奮します」と五郎丸氏との対面に感激しきり。兄の一二三選手も「今日お会いしてすごく仲良くなれました」と続いたが、五郎丸氏も「リハーサルの時は距離があったんですけど、すぐに仲良くなれました」と阿部兄妹との交流に嬉しそうな表情だった。

 シュート対決では、五郎丸氏が詩選手に破れるハプニングもあった。また、阿部兄妹によるバスケットボールのシュート対決でも詩選手が兄を下すなど、詩選手が随所で身体能力の高さを発揮し、ゲームを圧倒。五郎丸氏は「なかなか見れないですよ」とトレードマークでもある五郎丸ポーズを披露して盛り上げたが、阿部兄妹も負けじと五郎丸ポーズを披露して対抗心を燃やした。詩選手は「普段は球技をしないので楽しめました。10分間の運動で(世の中を)変えることができると思うと、頑張れるなと思いました」と感想を述べた。

 五郎丸氏は現在、ラグビーチームの集客やプロデュースを仕事にしているが、「運動をしているか」と問われると、「最近は家から会社まで15キロあるんですけど、チャリンコを漕いでいます」と自転車に夢中になっているとのこと。本活動についても「スポーツをしている子ども達や、しない子ども達も含め、子ども達の未来のためにもしっかりと頑張りたいです」と意気込み、「コロナも落ち着いてきたので、みなさんにもしっかり体を動かして、仲間を作っていってほしい」と呼びかけていた。

 イベントには、バスケットボールBリーグ・アルバルク東京のザック・バランスキー選手、安藤周人選手、サッカーJ1横浜F・マリノスの永戸勝也選手、吉尾海夏選手も登壇した。

(取材・文:名鹿祥史)