新潟県上越市で田んぼののり面が崩落し、市道の一部が通行止めとなりました。元日の能登半島地震が原因の一つとみられていて、上越市が復旧を急いでいます。

【記者リポート】
「上越市清里区青柳です。田んぼが広がっている地域ですが、こちらの田んぼは水が抜けてしまっています」

その原因となっていたのが…

【記者リポート】
「先ほどの田んぼの下に位置する場所ですが、このように斜面が崩れ、道が完全にふさがれています」

上越市清里区青柳で5月14日に確認された土砂の崩落。

田んぼ1枚ののり面が約26mにわたり崩れました。

人的被害や建物被害はありませんでしたが、農家などが田植えの時期に多く利用する市道が通行止めになったほか、一時田んぼ脇の水路もふさがれてしまいました。

現在、水路の土砂は取り除かれ、周辺の田んぼの水は確保されています。

コメ作りの時期を迎える中、発生した田んぼののり面の崩落。発生原因の一つが元日の能登半島地震です。

上越市によりますと、地震で田んぼの内部に亀裂が生じ、その後、田んぼに張った水や雨水がのり面に染み込んだことで今回の土砂崩れにつながったとみられています。

今のところ崩落の復旧や通行止めの解除のめどは立っておらず、上越市が対応を急いでいます。

また市は、「農地などの崩落やひび割れを見つけた場合は市へ報告してほしい」と呼びかけています。