各地で大幅に梅雨入りが遅れ、季節外れの暑さが続いています。今後の気温の傾向や梅雨入りの見通しなどを、気象予報士の木原実さんが解説します。
■東京都心もことし初の真夏日に
12日(水)も広い範囲で季節外れの暑さになり、東京都心でも今年初めて30℃以上の真夏日を記録しました。この暑さ、13日(木)も続きそうです。
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13日(木)の最高気温の分布ですが、北〜西日本の広い範囲で30℃以上の真夏日になることが予想されています。
特に高い所では、京都や福岡・久留米、熊本などで33℃、盛岡や福島、熊谷、大阪などで32℃、山形、さいたま、福井、松江などで31℃と、各地で7月並みや真夏並みの暑さになりそうです。
■まだ6月なのに、なぜ真夏のような暑さ?
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例年であればこの時期、西日本から東北南部にかけてはすでに梅雨入りしている頃です。しかし、今年は梅雨入りが遅れているため、この時期にしては晴天が多く、強い日差しによって気温が高くなっているという状況です。実際、雲が広がるとどの程度気温が違うのか。
12日(水)現在、梅雨前線は日本の南に停滞しています。九州は、北部は晴れていますが、南部には雲が広がっています。
最高気温は、晴れた九州北部は気温が高く、大分・日田で32.9℃、福岡・久留米で32.2℃など真夏日となった所が多いですが、雲が広がった九州南部は宮崎で24.9℃、鹿児島・鹿屋市輝北で23.3℃と、5℃以上も気温に差が出ています。
夏至に近いこの時期は太陽高度も高く日差しが強いので、雨雲が広がらなければ気温がぐっと高くなってしまうポテンシャルがあるのです。
■ことしの梅雨入りの見通しは?
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今週末がひとつのタイミングになりそうです。15日(土)になると梅雨前線が北上し、前線上を低気圧が発達しながら進む見通しです。西日本から次第に雨が降り出し、16日(日)にかけて関東含め広い範囲で雨が降って、西日本の太平洋側を中心に大雨となるおそれがあります。
梅雨入りには「大雨の季節に備えて」という、防災上の呼びかけの意味もありますので、このタイミングで続々と梅雨入りの発表があるかもしれません。
■大雨シーズンに入る前に確認を
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雨が降ったときに排水がスムーズに行われるように、雨どいや排水溝などの掃除を済ませておきましょう。また、非常用持ち出し袋や食料・水などのチェックや、避難所への経路などを家族と確認しておきましょう。
刻々と大雨シーズンは近づいていますので、今のうちからの備えを心掛けてください。