中国を訪れているアメリカのブリンケン国務長官が、王毅外相と会談しました。王毅外相は、台湾問題などを念頭に「中国側のレッドラインを踏み越えることを控えるべきだ」とけん制しました。

王毅外相「中国発展の正当な権利は(アメリカに)不当に抑圧され、中国の核心的利益は絶えず挑戦を受けている」

ブリンケン国務長官「少なくとも誤解や誤算を避けるために、意見の相違がある部分について、できるだけ明確にしておく必要がある」

王毅外相は、米中関係について、「プラス面が増えた」と述べつつも、「マイナス要因は依然として増加・蓄積している」と指摘しました。その上で、「中国の内政に干渉したり、レッドラインを踏み越えることを控えるべきである」と要求しました。台湾問題や経済分野でアメリカが圧力を強めていることに不満をあらわにした形です。

一方、アメリカ側は、ウクライナ侵攻をめぐり、中国がロシアを支援していることなどについて懸念を示すとみられます。この後、習近平国家主席が会談に応じるかどうかも注目されています。