ロシア軍は10日未明、国境を接するウクライナ北東部ハルキウ州の防衛線を突破しようと試みました。ウクライナ側は警戒を強めています。

ウクライナ軍によりますと、ロシアは10日、ハルキウ州の北部に空爆を行い、未明に地上部隊が防衛線を突破しようとしたということです。

ウクライナ側は「撃退した」としていますが、防衛を強化するために予備部隊を投入し、警戒を強めています。

ハルキウ州の地元知事はSNSに、攻撃で民家が被害を受け、複数のけが人が出たと投稿しました。

ハルキウ州をめぐっては、プーチン大統領が“ウクライナからロシアを攻撃する際の拠点になっている”として「緩衝地帯」の必要性を主張していて、ロシア国防省は8日、州内の村を掌握したと発表していました。

これに対しゼレンスキー大統領は10日、訪問中のスロバキアの大統領との会談で「阻止するためには武力が必要だ」として西側の支援を求めました。