イランのライシ大統領らを乗せたヘリコプターが19日、不時着しました。「命が危険にさらされている」との情報もあります。

AP通信などによりますと、イランのライシ大統領とアブドラヒアン外相らを乗せたヘリコプターが19日、アゼルバイジャンと国境を接するイラン北西部の東アゼルバイジャン州付近に不時着しました。

これに先立ちライシ大統領らは、北西部にあるダムの竣工式に出席していました。

イラン国営メディアが機体発見を報じる一方、イラン赤新月社がこの情報を否定するなど、錯そうしています。

ロイター通信によりますと、当局者は「ヘリ墜落で大統領と外相の命が危険にさらされている」と述べたということです。

現場は濃い霧が立ちこめており、イランの内相は、悪天候のため、救助隊の出発が遅れていると明らかにしています。

また、トルコやロシア、カタールなどからは機体の捜索・救助活動への支援の申し出があったということです。

このほか、アメリカ国務省報道官は声明で、「イラン大統領と外相を乗せたヘリコプターがイランに不時着した可能性があるとの報道を注視している」と述べました。バイデン大統領も状況について説明を受けたといいます。