4日に行われたイギリスの総選挙で、最大野党・労働党が650議席の過半数となる326議席を確保し、14年ぶりに政権を奪還しました。

イギリスで4日、議会下院650議席を争う総選挙の投票が行われました。開票は現在も続いていますが、BBCによりますと、最大野党・労働党はすでに単独過半数となる326議席を獲得、14年ぶりに政権の座に返り咲きました。

これを受けて、労働党のスターマー党首は支持者らを前に勝利宣言しました。

労働党・スターマー党首「ありがとう。皆さんはこの国を変えました」

一方、保守党は議席を大幅に減らす見通しで、スナク首相は「労働党が勝利した」と述べ、敗北を認めました。

今回の選挙では、苦しい生活や経済、相次ぐ不祥事などに対する不満から保守党の支持率は低迷し、「変革」をアピールしてきた労働党が選ばれた形です。

新たな首相に就任するスターマー党首は、選挙期間中、イギリスの「EU離脱」などで悪化した欧州各国との関係修復を進めると訴えていて、外交姿勢にも転機が訪れそうです。