実は平昌五輪の観戦はまだ間に合う!五輪の位置づけは国でこんなに違う。

実は平昌五輪の観戦はまだ間に合う!五輪の位置づけは国でこんなに違う。

 寒い。寒すぎる。

 ここで夜、開会式を見るのは無理なんじゃないか……。

 オリンピック開幕直前の平昌。ジャンプ、アルペンスキーなどが行われる会場を視察したが、寒すぎて行動もままならない。

 朝7時過ぎ、会場周辺を散歩してみたのだが、携帯電話で気温を調べてみると、零下13度。完全防寒して散歩に出かけたのだが、コートで覆ってない部分が針で刺されたように痛いのだ。

 川は凍河と化して、日中に日が射しても溶ける気配さえない。歩いて20分過ぎたところで限界を感じ、走って宿に退散となった次第。

 驚いたのは、わずか30分しか外出していないのに、携帯電話のバッテリーが30%ほど減っていたことだ。寒さが影響していたのだろうか?

 こうした状況で開会式を観るのは、さぞ大変だろう。じっと座っていなければならないのだから……。世界の政治家の方々、どうか防寒対策を万全にして、風邪をひきませんように。韓国でも日本と同様、インフルエンザA型、B型が流行しているそうなので。

実は、オリンピック観戦はまだ間に合う。

 平昌はソウルから、かなり距離があると感じた。金浦空港から車だとスムースに走れて3時間。韓国の高速鉄道、KTXでソウル駅から平昌まではおよそ1時間半かかる。

 チケットの売れ行きも、これまでの大会と比べると良好とは言えない。開会式のチケットは、2日前まで残っていたほどだ。

 つまり、これからオリンピックを見に行こうと思えば、まだ間に合うのである。

 フィギュアスケートやアイスホッケーといった競技も、日によってはチケットが残っており、これまでのオリンピックの観戦体験からいえば、開催数日前にチケットが放出されるケースもあるから、公式ホームページでの確認が必須だ。

 宿泊もホテル、民泊ともにまだ空きがある。氷の競技が行われる江陵では、値段はかなりバラつきがあるが、泊まろうと思えば泊まれる。大会が始まってから料金がどう動くか、私も注視している。

平昌は人工的な町だが、江陵は魅力的?

 ただし、問題なのは町に魅力が乏しいことだ。

 スノーボードなどが行われるフェニックス(最寄り駅は平昌)、ノルディック、アルペン競技が行われるエリア(最寄り駅は珍富)には、町としての面白味はほとんどない。オリンピックのために開発された町であり、人工的な感じが拭えないのだ(氷系の競技が行われる江陵は、しっかりと町としての魅力があるとのこと。こちらには大会2週目に滞在する予定)。

 韓国国内、たとえばソウルの人たちは様々な条件を考慮して、日帰りで観戦しようと考える人たちが多いらしい。たしかにフィギュアスケートなどは午前10時からスタートし、午後3時までには競技が終わるので、日帰り観戦が可能なのだ。

 それに伴って、鉄道の方が混んでいる。KTXのソウル−江陵線をご利用予定の方はご用心。日時によっては完売の列車もあり、立席のみという表示が出る。

 また、オリンピック、パラリンピック向けの「平昌コレールパス」という観戦者向けの5日間、7日間用の鉄道パスも用意されているので、調べてみてはいかがだろう。

韓国で小平奈緒は「相手役」として有名に。

 さてさて、韓国国内の盛り上がりはというと、最も期待されているのは、スピードスケートの女子500mでバンクーバー、ソチと2連覇したイ・サンファである。

 すでに“レジェンド”になっているイ・サンファ。地元開催のオリンピックで3連覇の期待がかかっているが、そこに立ちはだかるのが、隣国・日本の小平奈緒という構図になっているわけだ。

 大会前の練習で、韓国のメディアは小平とイ・サンファが絡むところを必死でおさえようとしていたらしい。情報番組では、

「ふたりは、なかなか目を合わせようとしなかった」

といった形で報道されており、ライバル対決を煽ろうとしている。

 こうした形で、小平は韓国で有名人になっているのである。

現地メディアの五輪への接し方も国によって違う。

 開催国のメディアが、どういった形でオリンピックを報道するのか見るのも、現場でオリンピックを観戦する魅力のひとつである。シドニー・オリンピックの時は、中継局が夜のトーク番組で、かなり選手をからかっていて、驚いた記憶がある。

 今回、もしもチャンスがあるならば2泊3日でもオリンピック観戦することをオススメしたい。

 東京オリンピックを前に、「オリンピック」というものがどういった形で運営されているのか、どんな雰囲気で行われているかを肌身で感じて欲しいのだ。

 日本のテレビのオリンピック中継は、世界でも有数のカバー率を誇るが、隣国で開かれるオリンピックを体感するのも一興である。

文=生島淳

photograph by Jun Ikushima

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