さいたま市運動施設から学ぶ行政とスポーツ、連携の必要性。

さいたま市運動施設から学ぶ行政とスポーツ、連携の必要性。

「Number Sports Business College」受講者を対象にした“課外授業”、さいたま市運動施設の視察が8月29日(水)に開催された。

 当日はBリーグ・埼玉ブロンコスが試合でも使用しているサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)や、Jリーグ・浦和レッズが運営するレッズランド、大宮アルディージャの練習場である西大宮グラウンド、野球場やラグビー場を備えるSフィールド、といった運動施設を視察した。

 さいたま市では、11月4日(日)に「ツール・ド・フランス」の名を冠する、「J:COM presents 2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が行なわれる予定だ。池田純・NSBC学長は埼玉を題材として、地域・行政のスポーツ振興に関する研究も行なっている。

「行政との連携はスポーツチームに必要」

 視察後の感想を池田学長に振り返ってもらった。

「私がベイスターズの経営をやっていたとき、二軍の施設を移転する際は、横須賀市に土地を融通してもらって、施設は自分たちで作るというような方式でした。税金面でメリットがあるなどの恩恵もあって、こうした行政との連携はスポーツチームに必要なこと。その点でさいたま市はかなり進んでいると感じました」(池田学長)

 実際、浦和レッズや大宮アルディージャはその恩恵を受けるチームの代表例と言える。特にレッズランドではトレーナー志望者へのスポーツセミナーや、レディース向けのサッカー教室が開かれるなど、ホームタウンへの貢献と、スポーツによる地域振興が上手く噛み合っているように感じられる。

「もっと民間的な考えを導入して」

 その一方で、行政側に足りていない部分も感じたという。

「民間企業がこうした施設を運営する際は『どうしたらより売上げが上がるか』を考えるのに、その辺はあまり優先順位が高くない、また高くするのも難しい印象でした。

 例えばスポーツ大会を開く際、キッチンカーを並べたり、野球場でラクロスをするのを認めたり、柔軟性を持ってルールなどが可変しても良いと思うんです。

 予約システムに関してもそう。全国の旅館の予約はいまや1つのサイトでできますし、埋まっていた場合にどこなら空いているのかというのも表示してくれる。

 もっと民間的な考えを導入して、利便性が高く、ユーザビリティの良い次のモデルやシステム、アプリなどを作っていく必要があるなと感じました」(池田学長)

 今回の視察を受けて、9月27日(木)のNSBCでは、受講者がゲストの広岡勲氏と池田学長の前でプレゼンを行った。限られた時間の中で、特に大宮アルディージャの生き残り戦略に焦点を当てて発表。浦和レッズと大宮アルディージャ両クラブの特徴を対比しつつ、スポンサーのことにも話題は及んだ。発表後には広岡氏と池田学長による講評も行なわれ、受講生は耳を傾けた。

 今後のNSBCでも、スポーツビジネスの現場について語ってくれる豪華ゲスト陣の登壇を予定している。

文=Number編集部

photograph by Sports Graphic Number


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