東京五輪争いが最も熾烈な競技は?卓球、バド、競泳、レスリング……。

東京五輪争いが最も熾烈な競技は?卓球、バド、競泳、レスリング……。

 年が明けて、2019年となった。

 スポーツ界で言えば、オリンピック前年、いわゆるプレオリンピックイヤーである。そしてすでに、熾烈な代表争いの勝負が始まっている競技が多々ある。

 その1つは卓球だ。

 卓球の代表選考の仕組みは、2020年1月に発表される世界ランキングで上位2名がシングルスの代表として選出される。団体戦に出場するもう1人は、シングルスに選ばれた2名とダブルスを組むことができ、かつ団体戦内でのシングルス、ダブルスにて活躍が期待できる選手、とされている。従来どおりなら、世界ランキングの3番目の選手が選ばれる。

 また、ミックスダブルスは男女各3名の代表選手のうちから選ばれる。

卓球界の熾烈な出場権争い。

 ここでポイントとなってくるのが今年の成績だ。というのも、2020年1月の世界ランキングは2019年1月から12月までの、成績がよかった上位8大会の成績を合算して決まるからだ。

 つまりここからの1年間、東京五輪代表へ向けての代表争いが続いていくことになる。

 参考までに2018年12月の世界ランキングで見ると、男子は日本勢最上位となる5位に躍進著しい張本智和、その後ろにリオデジャネイロ五輪でメダルを獲得した丹羽孝希(10位)、水谷隼(13位)の2人が続く。

 女子は3位に石川佳純、7位に伊藤美誠、9位に平野美宇が位置する。

 選手は誰だってシングルス、団体戦の双方に出たい。だから過去には、ランキング争いが続いている間、有力選手同士がお互いに口を利かないくらい張りつめた状態が続いたこともあった。ここに挙げた選手以外にも実績のある選手がいるだけに、厳しい競争が始まることになる。

バドミントンは世界3位が不出場!?

 世界ランキングが決め手となる競技と言えば、バドミントンもそうだ。男女シングルス、男女ダブルス、ミックスダブルスとあるが、2019年4月から2020年4月までの世界ランキング上位の選手に出場権が与えられる。

 ここで問題となってくるのは、それぞれの種目につき、1カ国あたりの選手枠が最大2枠であることだ。例えば世界ランキング1、2、3位を占める国があっても、3人(あるいはペア)は出られない。しかも日本は、いまや屈指の強豪国だ。それだけに代表争いは熾烈を極める。

 特に女子ダブルスでは、先にあげた例の現象が実際に起こっている。2018年12月20日付けのランキングで、1位は福島由紀・廣田彩花組、2位にリオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華・松友美佐紀組、3位には永原和可那・松本麻佑組がつける。さらに7位にも米元小春・田中志穂組がいる。

 この場合永原・松本組と米元・田中組は世界ランキング上位につけているにも関わらず、出場することができない。2枠に滑り込むために、気の抜けない日々が今春から始まる。

競泳、レスリングもすでに波乱含み。

 競泳も、2019年に代表が決まる可能性がある。7月に行われる世界選手権で金メダルを獲得した場合、代表に選出されると定められているからだ。

 世界選手権の代表選考の場となるのは、4月に行われる日本選手権である。つまり、日本選手権で世界選手権代表の座を射止め、世界選手権で優勝することが最短の道となる。4月といえば、そんなに先のことではない。ここからの強化と調整が鍵を握る。

 昨年末に全日本選手権が行われ、伊調馨がリオデジャネイロ五輪金メダルの川井梨紗子を破り、優勝したことが話題となったレスリング。こちらも同じく早ければ2019年に東京五輪代表が決まる競技の1つである。競泳同様、9月の世界選手権の結果次第で五輪代表の座を得ることができる。

 まず世界選手権の代表選考方法だが、五輪階級については、全日本選手権と2019年6月の全日本選抜選手権の優勝者が同じならその選手。異なれば、2018年世界選手権メダリストと合わせて、プレーオフを実施する。

世界選手権のメダルは五輪の直行切符。

 つまり3年ぶりの出場で優勝を果たした伊調は、代表へのハードルを1つ乗り越えたことになる。五輪5連覇を目指し始めた彼女の復帰戦にアメリカのメディアも注目し、取り上げたのも納得だろう。

 世界選手権でメダルを獲得すれば、その時点で東京の代表に内定する。メダルの色は問わないから、世界選手権で代表になる選手は少なからず現れることが予想される。年末の全日本選手権が、東京五輪につながる重要な大会であったことが分かるだろう。

 駆け足に4つの競技を見てきたが、これらの競技に限らず、2019年は東京五輪出場への重要な1年となる。

 すでに代表争いはスタートしている。その中で切符を手にするのは誰か。注目の1年がスタートを切った。

文=松原孝臣

photograph by AFLO


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