久保建英のレアルでのライバル、ヴィニシウス&ロドリゴは超逸材!

久保建英のレアルでのライバル、ヴィニシウス&ロドリゴは超逸材!

 レアル・マドリーで、久保建英(18)と出世争いをする同世代のブラジル人選手が2人いる。昨夏入団してシーズン後半から左ウイングとして常時出場した19歳のヴィニシウスと、久保と同い年(厳密には5カ月早生まれ)で、同時期に入団したロドリゴである。

 いずれもウイング兼ストライカーで、プレースタイルが若い頃のネイマールと似ており、ブラジル国内では「潜在能力はネイマール以上」という声もある逸材だ。

 ヴィニシウスは、リオ北部の貧しい家庭の出身。5歳のとき、リオの名門フラメンゴが経営するサッカースクールに入った。

 ボールを蹴るのが大好きで、コーチに頼み込んで年齢別のすべてのチームの練習に参加したという。10歳のとき、フラメンゴの下部組織のテストを受けて合格。バスを乗り継ぎ、片道2時間以上かけて市の反対側に位置する練習場へ通った。

54億円の値札が付いたヴィニシウス。

 傑出したスピード、テクニック、パワーを生かしたドリブルで相手守備陣を翻弄し、貪欲にゴールを狙う。ネイマールと元ブラジル代表MFロナウジーニョを合わせ、さらにパワフルにしたようなタイプで、最も得意とするポジションは左サイドだが、右サイドでもプレーできる。

 2017年、U-17南米選手権に出場し、7得点をあげて得点王にして大会MVP。以後、欧州ビッグクラブからオファーが殺到し、最終的にレアル・マドリーとバルセロナの一騎打ちとなった。

 EU外出身の選手が欧州でプレーできるのは18歳になってからだが、レアル・マドリーは彼が17歳になる前に移籍金4500万ユーロ(約54億円)を積んで青田買い。18歳になる2018年7月以降に入団する契約を結んだ。

10代にしてレアルのトップ所属。

 昨年7月、晴れて「白い巨人」の一員となり、最初はBチームに所属。しかし、5試合で4得点をあげるなど別格のプレーを披露し、早くも9月末にトップチームへ。チームのプレースタイルに慣れ、他の選手との連携が向上するにつれて出場機会が増え、今年1月以降、レギュラーとなった。

 そして、2月下旬、ブラジル代表に初招集されたが、その発表直後の試合で右足首靭帯を断裂。ただ5月初め、クラブの試合には復帰している。

ロドリゴはまさにネイマール2世。

 一方のロドリゴは、サンパウロ郊外の出身。国内中堅クラブで右SBとしてプレーした父親からサッカーの手ほどきを受け、6歳で地元のアマチュアクラブの下部組織に入る。

 憧れの選手はネイマールで、プレースタイルから髪型まですべて真似た。8歳でサンパウロFCのフットサルチームに入団したが、10歳のとき宿敵サントスから勧誘を受ける。「サントスに入ったらネイマールと会えるかもしれない」と考え、サントスの下部組織へ移ってフットサルとサッカーを掛け持ちで練習した。

 右利きで、サイドに張り、スピードとテクニックで縦へ突破して中へ切れ込んでシュートを放つプレースタイルは、ネイマールと瓜二つ。クラブ関係者から「ネイマール2世」と呼ばれた。

 2017年のU-17サンパウロ州選手権で、22試合で24得点の大暴れ。ネイマールより3カ月若い16歳10カ月でデビューし、昨年3月、17歳2カ月で初ゴールを挙げた。当時、夜間高校に通っていたが、試合後にツイッターで「先生、今日は授業を休みましたが、点を取ったので勘弁してください」と発信して話題になったこともある。 

 以後、多くの欧州ビッグクラブからオファーが舞い込む。ヴィニシウスと同様、最後はレアル・マドリーとバルセロナの争いとなったが、2018年6月、17歳5カ月のときにレアル・マドリーが移籍金4500万ユーロ(約54億円)を提示。18歳になる2019年1月以降に入団する契約を結んだ。

久保とともに開幕前にアピール。

 7月、久保とヴィニシウス、ロドリゴは北米で行なわれたプレシーズン合宿とプレシーズン・マッチ(インターナショナル・チャンピオンズ・カップ)に参加した。

 ヴィニシウスは1試合で先発、2試合で途中出場し、久保とロドリゴは2試合に途中出場。ヴィニシウスはやや消極的なプレーが多かったが、ロドリゴはバイエルン・ミュンヘン戦で自ら得たFKを叩き込み、久保もアトレティコ・マドリー戦で強烈なミドルシュートを放ってアピールした。

 ジネディーヌ・ジダン監督の主要フォーメーションは4-3-3で、3トップのうちCFは元フランス代表FWカリム・ベンゼマと新加入のセルビア代表FWルカ・ヨビッチが争い、左サイドは新加入のベルギー代表MFエデン・アザールが有力である。

3トップのサイドで定位置争いか。

 残る右サイドのポジションは候補の1人だったスペイン代表マルコ・アセンシオがプレシーズンマッチのアーセナル戦で故障して長期離脱が確定し、ヴィニシウス、ロドリゴらが争う構図となる。   

 なお久保も、日本代表の一員として参加したコパ・アメリカでは3トップの右サイドでプレーした時間帯もあった。レアル・マドリーのプレシーズンマッチでは2列目で起用されたが、今後、3トップのサイドで起用されることも考えられる。

 ヴィニシウス、ロドリゴとは年齢が近く、ポジションがかぶり、しかもEU外出身者として外国人枠(ラ・リーガではトップチームが3)も争う。今後、二重、三重の意味でのライバルとしてしのぎを削るのは間違いない。

文=沢田啓明

photograph by Getty Images


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