エンゼルスの大谷翔平は現地時間17日(日本時間18日)、観客数制限が解除となった本拠地エンゼルスタジアムでのタイガース戦に「2番・投手」として出場。打者としては1打数無安打2四球、そして投手としては6回1失点5奪三振でまとめ、今シーズン3勝目をマークした。

 この日の大谷は3万人超の大観衆が詰めかけた中、最速98マイルのストレートを軸に組み立てた。4、5回と2イニング連続でダブルプレーに斬ってとるなど要所を抑え、6回にスコープに浴びた左越えソロ本塁打の1失点で切り抜けた。エンゼルス打線も大谷の好投に応え、ウォードの満塁弾などで加点し、7−5で勝利した。

 一方、打者・大谷は15日、16日のアスレチックス戦で2試合連続本塁打を放ち、ここまで19本塁打。その長打力をタイガース投手陣が警戒したのか、2四球で勝負を避けた。

アスレチックス戦での大谷の痛烈な本塁打©Getty Images

死球を当てられた形のカブレラだったが……

 しかし、四球で出塁するだけでも絵になるのが大谷だ。5回の第3打席、四球で出塁した大谷に対して、ファーストを守る三冠王経験者のミゲル・カブレラが“ちょっかい”を出したのだ。

 実は4回、大谷はカブレラとの対戦で、スプリットがすっぽ抜けて左腕に当たる死球を与えてしまった。思わぬコントロールミスに大谷も思わず、帽子を取って“謝罪”を示す日本的なふるまいを見せた。

 メジャーでは帽子を取らない投手が多い中でも、カブレラは怒りを示すことなく一塁へ。それどころか、次のイニングで出塁した大谷の右手を保護する走塁用グローブに、パンチする仕草を見せたのだ。

 この一連の流れに、MLB公式ツイッターもこのように冗談めかしてつぶやいている。

「最高の友達になっちゃったのか?」のシーン

「僕らは最高の友達になっちゃったのか?」

楽しそうな大谷とカブレラ©Getty Images

 寛大さを見せた三冠王カブレラ。「なんてことだ。こいつにできないことはないのか!」と現地アナウンサーが叫ぶのは今やおなじみの光景だが、カブレラの行動は大リーグの超一流選手にも大谷が認められた証と言えるだろう。

 なおこの試合は「YouTube」でも全世界に向けて生放送された。

 試合後に更新されたエンゼルスの公式ツイッターによると「YouTubeが選定したプレイヤー・オブ・ザ・ゲーム」に大谷が選ばれるなど、ネット配信を通してもまた知名度を高める格好となった。

文=NumberWeb編集部

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