東京五輪の男子サッカー、日本は3日にスペインとの準決勝に臨み、延長戦の死闘の末に0−1で敗戦。銅メダルをかけて、6日の3位決定戦ではメキシコとの再戦に臨むことになった。

 7月31日の準々決勝ニュージーランド戦ではスコアレスのまま120分間が推移し、PK戦の末にロンドン五輪以来となる4強進出を果たした。冨安健洋が出場停止となる中で、日本は板倉滉がセンターバックに入り、運命のキックオフを迎えた。

 序盤はEURO2020に名を連ねたメンバーなどが数多く揃うスペインが巧みなポゼッションを見せた。一方の日本は守備ブロックを築き、カウンターを狙う展開に。林大地の抜け出しからのシュート(最終的にはオフサイド)や左サイドからのクロスに遠藤航が飛び込む場面もあった。一方で39分にはスペインのスコアラーであるラファ・ミルに抜け出されて大ピンチを迎えたものの、GK谷晃生が足を伸ばしてビッグセーブでしのぐ。チーム全体も粘り強いディフェンスで前半をスコアレスで折り返した。

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森保監督「メダルを取るために反発力を」

 後半は立ち上がりこそ日本が攻勢をかけたものの、いなしたスペインがさらに攻撃のギアを上げる。58分にはメリノのシュートブロックに入った吉田麻也がPK判定を取られたが、タックルはボールにいっており、VARによってイエローカードとともに取り消しに。その後もスペインの猛攻を谷の好セーブ連発でしのぎ、0−0で延長戦へと突入した。

 延長戦から、森保一監督は久保建英と堂安律に替え、三好康児と前田大然をピッチに送り込んだ。後半から途中出場の相馬勇紀が左サイドを切り裂き、前田のヘディング、三好のシュートとゴールに迫った。しかしスペインの防壁を崩せず、逆に115分にペドリと替わって入ったアセンシオに左足一閃され、ゴールネットを揺さぶられた。

 最終盤は吉田やGKの谷も前線に上がる場面もあったが得点には繋がらず。試合後のフラッシュインタビューで森保監督は「選手たちがずっと粘り強く、良く戦ってくれたと思います。次への準備はそこまで簡単ではないですけど、メダルを取るために反発力を発揮していきたいと思います」、主将の吉田麻也は「相手(メキシコ)も延長を戦っていますし、ここまで来たら気持ちの問題。メダル取りたいという気持ちが強い方が勝つと思いますので、最後はメダリストになりたいです」と語った。

 68年メキシコ大会以来となる銅メダル獲得へ、グループステージで2−1で勝利したメキシコと再び相まみえることになる。

文=NumberWeb編集部

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