申請が出たものの受け取られないままになっているマイナンバーカードが、大分県内に1万6000枚ほどあることが分かりました。

大分市によりますと、受け取られないまま市が保管しているマイナンバーカードは20日時点で7035枚あります。

最も古いもので2019年7月に申請が出たカードもありました。

マイナンバーカードは1年間保管して受け取りがなかった場合廃棄していましたが、コロナ禍に国が廃棄をしないよう自治体に通知したことから今も保管を続けているということです。

このほか大分県別府市で4537枚、中津市で973枚、佐伯市で736枚などとなっていて、OABが集計したところ大分県内では少なくとも約1万6000枚が未交付のままになっていることがわかりました。

大分市では受け取りに来ない人には個別に封書で知らせるなどの対応をしていて「カードを取りに来てほしい」と呼びかけています。

日本文理大学経営経済学部の長﨑浩介准教授は「大事な個人情報が入ったカードが長い間保管されたままになっているのは望ましいことではない。廃棄のマニュアルを検討し直すなど対応があっても良いのでは」と話しています。