県内全域の119番通報を一括して受ける消防指令センターの運用が始まりました。

全国で初めての取り組みです。

浅見アナウンサー

「この時間も消防、救急の通報が入っていて指令員が対応しています。目の前のモニターには位置情報や消防車の出動状況などが映っています」

おおいた消防指令センターは、大分市の荷揚複合公共施設の中にあり、2日、運用が始まりました。

これまでは119番通報を県内14カ所の各消防本部で対応していましたが、デジタル化していない消防署の場合、出動先の地図をプリンターで印刷し隊員に共有するなど時間がかかっていたということです。

センターで指令を一括で受けることで通報者が目印の建物を伝えると場所を瞬時に特定、救急車両に共有され現場に到着するまでの時間を短縮出来ることなどが期待されています。

さらに。

おおいた消防指令センター 古澤雄一センター長

「新しい機能としては映像通報という通報者からの映像を確認しながら的確なアドバイスをする。機能現場の映像を各消防本部に配信してリアルタイムで現場の状況を確認できる」

また、センターには、各消防本部から指令員が派遣されていて、災害が起きた際に市町村を越えた連携がしやすいということです。

現在、センターで受けているのは大分市内の通報のみで8月上旬までに段階的に全ての市町村に対応していきます。

1日14人態勢で毎日300件ほどを受ける見込みです。