世界最古のカーイベント ボナムス・ロンドン-ブライトン・ベテランカー・ランとは

世界最古のカーイベント ボナムス・ロンドン-ブライトン・ベテランカー・ランとは

晴れ渡った秋空と黄金に色づいた木々、早朝のひんやりとした空気が、日曜のハイドパークに集まった勇気あるドライバーと同乗者を出迎えた。ボナムス・ロンドン-ブライトン・ベテランカー・ランがイギリス南部のゴール目指して出発するときがやって来た。

ベテランカー・ランは2019年で123回を数える世界最古のカーイベントである。1896年、車に対する規制を緩和する法律の制定を祝って行われたのが始まりだ。王立自動車クラブのイベントとなった1930年以来、ルートはほとんど変わっておらず、毎年、ロンドン郊外を抜けてサリーとサセックスの田園風景の中を走ってきた。常連のドライバーは、クローリー・ハイストリート、ハマーヒル、ホワイトマンズ・グリーン、バージェス・ヒル、パイクームといった地名を聞けば、それぞれの魅力と難しさを思い浮かべることができる。


 
最も安堵するのが、ブライトン・シーフロントへ誘導する案内板を目にしたときだ。フィニッシュ地点のマデイラ・ドライブでは、体を中から温めるチリコンカンと紅茶が振る舞われるのが恒例となっている。
 
最古の参加車両は1893年のプジョーだ。有名人の参加も多く、1996年のF1 チャンピオンであるデイモン・ヒルや、速度記録保持者のアンディー・グリーン、二輪の冒険家チャーリー・ブアマンの姿もあった。
 
かつてベテランカー・クラブの会長を務めたブライアン・ムーアと初の女性会長ルース・ムーアを両親に持つサラ・タニクリフは、亡き父のパナール・エ・ルヴァッソールで参加し、感動的な旅をした。同乗したのは現会長のエイドリアン・ゴーディングだ。最近亡くなったサラの両親は、このイベントに50回近く参加した常連で、所有するコレクションから様々な車で出走した。サラも子どもの頃はよく同乗したという。
 
通常ムーアー家は、参加車両でケンブリッジからロンドンまで来て、イベントでブライトンまで走行し、翌日、子どもたちや荷物を積んで再びその車でケンブリッジに帰った。サラが両親へのトリビュートとして参加を決意したのは6週間前だ。この車を運転したことはなかったので、その独特の操縦法をゴーディングに習ってから出走した。
 
参加車両による事故が発生したため迂回を強いられた車も多かったが、402 台のうち317 台が無事ブライトンに到着し、完走の証しであるメダルを手にした。今回のショパール・リライアビリティ・トライアル優勝者は、1899年ダイムラーで参加したロバート・エイブリーだった。
 
ベテランカー・ランが行われた日は、王立自動車クラブが主催した1週間にわたる自動車の祭典、ロンドン・モーターウィークの最終日だった。期間中には車をテーマにした美術展や講演会、フォーラム、出版物への授賞式などが行われている。また、ベテランカー・ランに先立って、ボナムスのベテランカー・オークションや、入場無料のリージェントストリート・モーターショーも開催された。


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