5月19日に行われた体操競技のパリオリンピック代表の最終選考となる大会で岡山市出身の岡慎之助選手(20・徳洲会)が優勝し代表に内定しました。

(パリ五輪代表内定 岡慎之助選手)
「目標にしていたパリ五輪代表が勝ち取れた。うれしいというか、少しほっとしている」

体操競技のパリオリンピック代表を決める最終選考会として19日まで群馬県高崎市で行われたNHK杯。2位以内で代表に内定する大会で岡山市出身の20歳、岡慎之助は総合トップの持ち点で19日の最終日に挑みました。

最初の演技は「ゆか」、小さなミスはあったものの開脚旋回や倒立などをしっかりと決めて14.200とまずまずのスタートを切ります。続く「あん馬」では演技途中の落下などミスが出ましたが、3種目目の「つり輪」でそのミスを挽回します。

2年前に右膝に大ケガをした際、跳躍系の練習ができない分、苦手だったつり輪の強化に取り組んだという岡。14.366の高得点を獲得します。

小学生の頃から国際大会で優勝するなど次世代のホープとして注目されてきた岡。中学を卒業するとより高いレベルで体操に向き合うため高校は通信制を選び体操の名門クラブ徳洲会の門をたたきました。

ついに夢だったオリンピック代表の座が目の前に。

1位のまま迎えた最後の種目「鉄棒」、大技を次々と成功させると、最後の着地もピタリと決めて見事に初優勝。自身初めてのオリンピック代表に内定しました。

(岡慎之助選手)
「若さと勢いでチームに貢献したい。ここまでは通過点でしかない。中国に勝てるかが重要になるので、自分らしい演技をして日本に勢いをつけたい」

岡山県ゆかりの選手で、オリンピック体操競技の代表となったのは2008年に北京大会に出場した関西高校出身の沖口誠選手以来です。

関西高校出身の土井陵輔選手は最終日の追い上げで3位に入りましたが、惜しくも代表入りはなりませんでした。