大雨の時に気象庁などが発表する河川の「氾濫危険情報」の運用が岡山県で6月から新しくなります。3時間先までを予測して前倒しで発表されるもので、対象となる河川が増え、より早い避難が可能になります。

これは5月16日に開かれた岡山県の水防協議会で採択されたものです。河川の氾濫時などに住民に注意や避難を呼びかける洪水予報は5段階の警戒レベルに応じて4種類が発表されます。

このうち、警戒レベルが2番目に高い、避難指示の目安となる「氾濫危険情報」は、すでに国が管理する一級河川の下流やその支流などでは、3時間先までに危険水域より高い「氾濫する可能性のある水位」を超える場合にも発表できるようになっていますが、6月中旬からは、これまで危険水位に達した際に発表されていた、県が管理する旭川の中流、笹ケ瀬川、足守川でも同じように発表できるようになります。

(岡山県土木部 西澤洋行部長)
「住民も、より早い段階から今後の予測が理解できるので、より早い避難行動をとってもらえれば」

県は今後、対象となる河川を増やすことを検討していて、新しい運用について各地域に応じた避難行動に役立ててほしいとしています。これから雨が多くなる季節を迎える前に改めて、いざという時の備えについて確認してください。