現職の高松市議会議員だった男が4月に水路工事などの入札を巡り土地改良法違反の収賄容疑で逮捕・起訴されたことを受け、県内の土地改良区の役員を対象にした特別研修会が5月23日、高松市で開かれました。

特別研修会は香川県が開いたもので、県内全ての土地改良区と土地改良連合、102団体が参加対象となっています。研修会では、講師が土地改良区の職員は広い意味で公務員に準ずる準公務員にあたると説明、全体の奉仕者として私利私欲で行動してはいけないと話しました。

続いて県の担当者が今回の事件は逮捕・起訴された理事長1人の責任ではなくほかの役員にも責任があり、権力をけん制する機能を持たないといけないと話しました。

(参加者)
「公務員に準ずる立場であるということの自覚と非常に高い倫理性を求められる職務であるということがよくわかった」
「信頼が大事。自覚を持って責任感を持って仕事に従事するということが一番」

(香川県土地改良課 松平和也課長)
「土地改良区は農村地域の社会資本を整備する公的機関であるということで、高い倫理観、公平性が求められるということを強く再認識してもらいたい」

今回の研修会は4月に高松市議会議員だった男が水路工事などの入札を巡り、土地改良法違反の収賄容疑で逮捕・起訴されたことを受けて開かれたもので、県は5月26日以降、102の団体に特別検査に入って問題点の洗い出しや信頼回復に努めたいとしています。