米軍が23日午後6時〜9時半にかけ、米軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練を計画していることが分かった。米連邦航空局の航空情報(ノータム)に掲載されたほか、沖縄防衛局が基地周辺自治体に通知した。実施されれば、同基地での降下訓練は昨年12月から6カ月連続となる。県や地元嘉手納町は降下訓練の「常態化」を指摘して全面禁止を求めている。

 基地周辺自治体によると21日昼すぎに、防衛局から降下訓練の情報提供があった。訓練内容の詳細は分かっていない。

 降下訓練は原則として伊江島補助飛行場で実施することになっているが、米軍はこれまで同飛行場の滑走路の不具合などを理由に嘉手納での訓練を「例外」や「即応体制の維持」などを強調して毎月1回の訓練を実施している。

 嘉手納基地第18航空団の司令官ニコラス・エバンス准将は4月に報道各社のインタビューで「当分、毎月1回行い、次回は5月末を予定している」と述べ、中止しない考えを示した。エバンス氏の発言を受けて防衛省は「毎月、降下訓練を実施してきたと話しており、今後について述べたものではないと説明を受けた」とコメントしていた。