沖縄地方の梅雨入り発表を受け、沖縄渇水対策連絡協議会は21日、水が十分にある「平常時」に移行したとし、節水の呼びかけ解除を決めた。平常時に戻るのは1月16日以来、約4カ月ぶりで、呼びかけの掲示物などは順次撤去する。

 県内では今年、過去10年で最低のダムの貯水率を記録。3月以降のまとまった降雨で貯水率が回復傾向に転じた。

 同協議会は気象庁の予測などを基に、この日の梅雨入りで平年以上の降水量が望め、貯水率が上昇傾向となることが期待できると判断した。

 一方、伊是名村では渇水状態が続いており、県企業局は今月中旬から、バルブを閉めて水道の水を出にくくする減圧給水を実施していることを明らかにした。同村の貯水率は21日午前0時時点で「メンナー山貯水池」が25・4%、「天城ダム」が44・0%となっている。(政経部・平良孝陽)