26日午後3時40分ごろ、名護市立東江中学校付近の上空で県のドクターヘリ(AW109SP)が飛行中、窓の一部を落下させた。名護署や名護市消防本部によると被害の情報はない。落下した窓は午後4時ごろから同7時ごろまで同社の社員らが捜索したが見つかっていない。27日午前から再度捜索する。

 県の委託で運航する「鹿児島国際航空」(本社・鹿児島市)によると、落ちた窓は二つのアクリル板。一つは25センチ×26センチで重さは約350グラム、もう一つは18センチ×12センチ、約100グラムだった。

 ヘリは浦添総合病院を拠点に運航していて、与論島に向かっていた。同社によると、同病院を午後3時25分に離陸。同38分に名護市の東江中付近の上空約300メートルで、「窓の接着部分が剥がれそうだ」と機内にいる医者が機長に指摘した直後、窓が落下したという。

 同39分に名護市消防本部に「予防着陸のため、ヘリポートに着陸させてほしい」と通報した。機体は同41分に着陸し、午後11時現在も同本部のヘリポートに駐機している。