在沖米空軍兵の男が少女を誘拐し、性的暴行をしたとして起訴された事件で、沖縄県の池田竹州副知事は27日、嘉手納基地第18航空団の司令官ニコラス・エバンス准将、マシュー・ドルボ在沖米総領事と県庁で面会し「女性の人権をじゅうりんする重大かつ悪質なもので、断じて許せず、強い怒りを覚える」と厳重に抗議した。エバンス氏は「この件に深い懸念を持っており、心配をかけていることを遺憾に思っている」と述べたが、直接の謝罪の言葉はなかった。

 池田氏は、より実効性のある再発防止策を早急に講じ、隊員に対する教育と管理の徹底を要請。被害者への謝罪とともに、適切な補償を遅延なく実施することなどを併せて求めた。

 男は昨年12月、本島中部で16歳未満の少女を車で誘拐して自宅に連れ去り、同意なく性的暴行を加えたとして、那覇地検がわいせつ目的誘拐と不同意性交の罪で起訴。その後、那覇地裁が保釈し、現在は嘉手納基地内で米側が身柄を管理している。