林芳正官房長官は1日午前の記者会見で、米軍普天間飛行場移設に伴う沖縄県名護市の新基地建設に使用する土砂の運搬作業を中断すると明らかにした。6月28日、名護市の安和桟橋の作業ヤード出口で土砂を搬出するダンプカーが車道へ出る際、抗議中の女性と警備員の男性をひき、男性が死亡、女性が重傷を負った事故を受けての措置で、林氏は「再発の防止を検討するため」とした。

 土砂の運搬作業を止めるのは、安和桟橋と本部港塩川地区の2カ所。林氏は「このような事故が発生したことについては誠に遺憾であり、防衛省において、警備の在り方を含め、状況の把握、再発の防止に努めていく」と述べた。