沖縄の本土復帰の内実を問う5・15平和行進が18日宜野湾市で行われました。
参加した人々は、沖縄が抱える基地問題や平和について考え歩みを進めていました。

沖縄平和運動センター木本邦広共同代表:
「自分で歩いてこんなに街中にこんな大きな基地があるんだということを本当に体感できる。基地のない平和な沖縄を目指し団結して頑張ろう!」

5・15平和行進は、沖縄の本土復帰から6年後の1978年に初めて行われ、2024年は、普天間基地の周囲およそ7キロを行進しました。

参加者は:
「復帰して52年も経っているのに、米軍基地が沖縄にだけ集中しているのは余りにも理不尽」「平和と逆行した動きというのはいきすぎてはいけないという思いがあって参加しています」

県の内外から2000人あまりが集結し平和を訴えた。

東京からの参加者:
「三多摩地域にも横田基地という同じ基地問題があって」「基地撤去に向けて三多摩でも運動していますので、その思いを沖縄の人たちとも一緒になって団を組んできました」

平和行進の後に開かれた「平和とくらしを守る県民大会」に玉城知事も登壇し、戦争の記憶を風化させず、沖縄戦の教訓を正しく次世代に伝え二度と戦場をつくらないと誓いました。

大会宣言:
「復帰後居座り続けた米軍と新たに配備された自衛隊は、県民の願いとは裏腹に、この50年間増強を重ね、気づけば肥大化し、南西諸島を軍事要塞の島に変貌させています」

本土に復帰して52年が経過した今もなお、在日アメリカ軍の専用施設の7割が集中していて過重な基地負担の現状は変わっていません。
また、南西シフトにより近年では自衛隊の配備増強が進んでいます。

参加者は:
「基地を造って軍備を配備したりとかそういったところで、戦争が近づいてきているのかなと思う」「沖縄を今後戦場にしないという思いを持って平和な沖縄を維持できたら」
参加者は:
「地上戦の経験はあっても、時間が経つにつれて経験した人がどんどんいなくなってしまったり、それによって平和の大切さや戦争への意識が薄れてしまう部分がある」

復帰の内実を問う2000人余りの市民は、基地のない平和な島の実現に向けて団結を誓いました。