都内を走る路面電車、ちんちんと言うベルの音も心地よい都電荒川線沿線。5月〜6月には、色とりどりのバラが咲き誇ります。荒川区ではバラを通じた街の緑化と魅力づくりに力を入れているのです。
5月14日、その荒川区の主催で「第12回あらかわバラの市」が開催されました。リニューアルされた荒川遊園運動場周辺で感染防止に注意を払って行われた「バラの市」と都電荒川線沿線の風景をレポート。あわせて沿線グルメもご紹介します。

あらかわバラの市ってどんなイベント?荒川とバラのつながりは?

荒川区では、都電荒川線沿線のバラの植栽を昭和60年からはじめ、今では荒川線沿線4キロメートルの区間に約140種のバラを栽培しています。また町屋、三ノ輪橋、荒川二丁目などにはバラ花壇もあり、駅の利用者に潤いを届けています。これらのバラは、荒川バラの会のボランティアの皆様が世話をし、育てています。区民の努力に支えられ、荒川区のバラを通じた緑化事業はどんどん盛況になり、あらかわバラの市は今年2022年で12回目の開催となりました。2020年、2021年のコロナウイルス感染拡大による中止を経て、今年は感染防止に注意を払っての開催となります。

第12回あらかわバラの市の様子

雨による中止を心配していましたが、無事開催。町屋駅から都電荒川線に乗って、荒川遊園地前で下車。するとあらかわ遊園のアーチの下にバラの市ののぼりが見え、たくさんの人が集まっていました。

中に入っていくと、販売会場入り口の案内板があります。運動場で並び、会場の中の人数を制限しての開催。10分ほどで入場できました。

中に入るとたくさんのバラの鉢が並んでいます。

 

ミニバラもあります。

みなさん真剣に品定めをしています。

筆者も、色味で一目惚れをした6号鉢、1800円のバラをいただくことにしました。

鉢を抱えて会場を出ると、多数のテントがあります。

風船細工をするクラウンやフェイスペインター、またマドレーヌやところてんの販売など、親しみやすい雰囲気です。

沿線を彩る色とりどりのバラたち

いただいたチラシを見ると、区内5つのバラ花壇をめぐるスタンプラリーも開催されているようでした。先着100名の景品贈呈は終わっていたようでしたが、せっかくなので荒川線のワンデーパスで沿線の花壇をめぐってみます。

まずは町屋駅前花壇。「サンポップ町屋」というファッションビルの今川焼屋さんの前にきれいな花壇があります。熱心に写真を撮る方もちらほら。

次は、荒川二丁目駅へ。ここは「ゆいの森あらかわ」という図書館や、荒川自然公園がある美しい駅です。駅を降りると自然公園の塀沿いにバラがたくさん咲いていて、写真を撮る家族連れもたくさん。

そこからまた荒川線で三ノ輪橋へ。ここも駅の前にバラ花壇があります。都電とのコラボを楽しむこともできました。

電車の中の親子連れも窓の外のバラを「きれいだねえ」と話題にしていて、微笑ましい様子も見られました。荒川の町がとても住みやすいことが感じられます。

絶対食べたい!都電荒川線沿線グルメ

荒川遊園地前から近いところで、まずは梶原駅で下車します。

商店街の入り口に都電もなかという提灯がさがった店があります。ここ、菓匠明美で5個入りの都電もなかを購入。都電の路線図の包装紙で包んでくれました。

さらに足を延ばして向かったのは王子駅にある明治堂。こちらではメンチカツサンド、焼きそばパン、メープルなどを購入しました。

いざ実食!

帰宅していただきます。
まずは都電もなかから。

5種類の都電を模した長方形のパッケージ、鉄道好きの男の子などは大喜びしそうです。箱をあけると薄紙にくるまれた最中。こちらも都電の形をしていて、ドアや窓、パンタグラフの芸が細かい。
味はというと、パリッとした皮の中に粒あんがみっちり、さらにもちもちとした白玉が入っていて非常においしい。手土産にうってつけです。

次にいただくのは明治堂のパン
バラの鉢を抱えてきた影響で、形状に異変があるのをお許しください。

まずはメンチカツサンドをパクリ。ソースがしみた手作りメンチカツと少しのキャベツが柔らかいパンにサンドされています。老若男女に親しまれる素朴で家庭的でありながら、きちんと計算されているおいしさです。

続いて焼きそばパン。昭和生まれにはたまらない懐かしいたたずまい、上に乗っているパセリと紅ショウガが食欲をそそります。ソース味の焼きそばとソフトなパンの組み合わせに炒めたキャベツが優しく力を発揮、そこに紅ショウガがアクセントになって絶妙な味わいです。

最後はメープル。個人的には明治堂に来たら必ず買うここにしかない好物です。小さい頃、家のおやつで出されたホットケーキにかけたようなメイプルシロップがデニッシュ生地にしっとりとしみこんでいます。そこに大量のホイップクリームがサンド!!食べるのが大変ですが、なんのその乗り越えると、疲れも吹っ飛ぶおいしさです。

家の近所にあったらとてもうれしい、あたたかくて家庭的なパン屋さん。日常的で満足度の高いお店なのです。

天気の良い休日、荒川線沿線散歩はいかが?

荒川の街は、あらかわバラの市も、沿線のバラも、少しでも街を美しくしたい、楽しくしたいという区役所の皆様の思いと、そこに共感する区民の方の努力が一体となった素敵なものでした。都電荒川線沿線は、下町情緒と、等身大の楽しさにあふれた街に感じます。あらかわバラ祭りも沿線のバラも、まだまだ成長し、発展していくことでしょう。

都電荒川線沿線、まだまだグルメも見どころも多数あります。これからの季節、ぜひ街歩きをたのしんでみてはいかがでしょうか?