映画『町田くんの世界』無名新人をW主演抜てき 岩田剛典、高畑充希、前田敦子ら共演

映画『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などを手がけた石井裕也監督がメガホンを取り、安藤ゆき氏の人気少女漫画を実写化した『町田くんの世界』(6月7日公開)。約1000人が参加したオーディションに石井監督自ら立ち会い“演技経験ほぼゼロ”の新人・細田佳央太(かなた)、関水渚を大胆抜てきしたことが21日、わかった。
注目作品のW主演で“異例”とも言える起用法をみせた石井監督。北島プロデューサーは、監督の選考理由を代弁し、細田を「一人だけ異彩を放っていて、理屈でも経験でもない、作品に人生を捧げられる人だと感じました。この人と組めば間違いないと16歳に思わせられました」。関水を「演技経験もテクニックも何もないはずなのに、不思議な魅力というか華やかさというか、とてつもない伸びしろを感じ、彼女に賭けてみようと思いました」と賞していたと明かした。
フレッシュな顔ぶれを主演に据える一方で、その脇を固めるのは、豪華な俳優陣だ。岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子ら、主役級がズラリ。新人2人の輝きを高めるため、石井監督がキャスティングし「最高のキャストたちそれぞれの相乗効果で、その熱が撮影現場にもどんどん伝わっていく様子を感じました。他の現場ではなかなか見られないくらいの面白さがありました」と“化学反応”に手応えをにじませていた。
同映画は、アナログ気質で超不器用、勉強も運動も大の苦手だが、困った人がいると見過ごせない、一風変わった真面目一直線の高校生・町田一(細田)の破天荒な日常やヒロイン・猪原奈々(関水)との恋を描く。
細田佳央太
「(出演が決まったときは)一番最初にうれしいっていう気持ちがあって、でもその中でもすぐ『やっていけるのかな』っていう心配や不安だったり、緊張もありました。本当にいろんな感情が混ざった状態で、でもその中でもやっぱりうれしさとか、撮影これから楽しみだなっていうのが自分の中で強かったです。本当にあっという間の1ヶ月間でしたけど、自分の中で楽しいことの連続で、体力的にきつくても『お芝居がこんなにも楽しいなんて』という気持ちでした。そして、監督、スタッフの皆さんにご指導を頂いて、僕は何とか町田くんになれたのかなと思っています。この映画に出演させていただき、この作品のチームの一員になれて、すごく幸せでした。この作品がたくさんの人に届いてほしいなと思います」
関水渚
「出演が決まった実感が湧かなかったんですけど、その後からだんだんこんなに自分が大きい役をやらせて頂くんだと考えると、ずっと緊張していて。もちろんすごくうれしかったんですけど、同じくらい大丈夫かなっていう不安がすごく大きかったですね。この役をやらせて頂けたことに本当に感謝しています。今まで生きてきた中で一番悩み、一番苦しみました。でもそういうことがあったからこそ今までで一番充実していて楽しくて幸せでした」
■以下、豪華共演陣・監督・原作者のコメント
岩田剛典
「前回、短編映画『ファンキー』でご一緒させて頂きまして、次はがっつり長編でやろうっていう風にお話をしてくださっていたので、監督から直接のオファーでしたのですごくうれしい気持ちでした。まぁでも作品のプロットを読ませて頂いた時に『え、石井さんが少女漫画原作やるの?』みたいな驚きが一番最初に来て、いやどうなるんだろうというか、石井さんテイストのその作風っていうものが、あんまりこう漫画の世界感とマッチする印象がなかったので『第一印象、どうなるんだろう』っていうところで衣装合わせとか撮影に入っていきました。現場に入っても、現場が終わっても、どういう仕上がりになるのかさっぱり想像がつかなかったです」
高畑充希
「脚本を頂いて読んで『なんだこの面白い脚本は!』と思い、何回も読みました。久々に石井組に参加できてすごく楽しかったです。26歳(※撮影当時)にもなって、制服を着て高校生活ができたのもうれしかったし、主演の2人といろんな話をしながら、彼らのピュアな美しさを近くでずっと見てられることにとてもドキドキしました。
前田敦子
「石井監督の演出はおもしろかったですし、楽しかった。なんか、いきなり土足で入ってきてくれる感がみんな多分クセになるんだろうなって思いますね。すごく普通の青春なんですけど、でも今ってすぐにくっついちゃったりとかするじゃないですか。それがなかなかくっつかない、それが普通でかわいいなって思いました」
太賀
「映画での石井組の参加は念願でした。これまでもご縁はありましたが、ようやく映画に出れるんだっていう事がすごくうれしかったです。脚本はあまりにもおもしろくて、読み終えたら興奮して熱くなっていました。現場での監督の演出も痺れる事の連続でした。改めて“青春”を体現すること、それは痛いしつらいし全然甘くない。でも監督を信じて、とにかく食らいついていく気持ちで臨みました。ほんの数日間の撮影でしたが、終わってみたら忘れられない夏になっていました。この作品の純真さは、必ず見る人の胸を打つと思います」
池松壮亮
「(脚本を読んで)とにかく素晴らしかったです。今まで石井さんは何本も映画を作られてきましたけども、色々なテーマがありつつ、更に研ぎ澄まされたものを感じました」
戸田恵梨香
「(撮影を終えて)とにかく石井さんが楽しそうだったので、凄くうれしかったですし、石井さんの柔らかさが現場の空気になっていて、とても居心地が良かったです」
佐藤浩市
「石井監督の作品は久しぶりでしたが、楽しく、久々にフィルムで撮っている感じがうれしかった。演じている側にはそんなに関係無い事かもしれないけども、我々は昔から体感してきたので、やっぱりフィルムがまわっているのはうれしかったですね」
北村有起哉
「(脚本を読んで)先ず面白かったですね。読んだことの無い世界観で、それを石井監督がメガホンを取る。何より主役の2人が新人で、オーディションで選ばれたということで、相当フレッシュで凄いまっすぐなエネルギーな映画になるだろうなと思いましたし、普通に僕も観てみたい映画になりました」
松嶋菜々子
「初めて脚本を読んだ時、それぞれに愛がありました。ちょっとひねくれていそうだけれど、根底に持っている愛、優しさ、素直さ、そういうものが最後みんなに感じ取れる優しくふわぁっとした作品なので、石井監督の世界観の期待に応えられるよう向き合いました」
石井裕也監督
「人を好きになる気持ち、愛とかそういうものは、普通であれば恥ずかしくて口に出すのもはばかられますが、やはりどう考えても人間にとって必要なこと。それが今、本当にやるべき題材だと感じ、それをまったくてらいもなく、恥ずかしげもなくやってる“少女漫画原作の力”に僕も乗っかりたいと思いました。この作品では、本当に例外的なことをやりまくっています。まさか自分が少女漫画原作をやるとは思っていなかったので、逆に振り切れたというか、冒険的になれたし、映画的な自由を得られたんだと思います。
原作者・安藤ゆき氏
「一人の人間から生まれた小さな作品がたくさんの人が構築する大きな企画になっていくことは、わくわくする一方で不思議な気持ちでいっぱいです。この映画の関係者の一人になれたことを幸福に思います」
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