元BiSHで歌手のアイナ・ジ・エンドが28日、東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで行われた1st写真集『幻友』発売記念「アイナ・ジ・エンド photo exhibition‐幻友‐」の囲み取材に登場した。

 親友のフォトグラファー・興梠真穂とプライベートで撮り溜めた膨大な写真群から厳選されたという1st写真集。“友という幻”という切なくも温かい響きをもった「幻友」と言う言葉は“初恋に似た親友”という意味を込めて名付けられた。この写真集では、アイナ本人がそんな“幻友”と一緒にいるかのような親密な距離感を表現した。

 渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOでは、1st写真集を記念した「アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友‐」を開催。アイナの歩んだ約10年間の軌跡や、飾らない日常風景を写真展として表現する。会場では、展覧会に合わせて本人が作詞作曲した展覧会オリジナル音源を聴きながら観覧できる。

 展覧会では、アイナが昨年3月に撮影中の事故により頭部を負傷し、30針を縫う大けがしをした際の、まだ顔がはれている写真も披露。その写真について質問されると「この怪我のせいで、BiSHのライブを延期してしまったんです。当時、東京ドームでの解散ライブを控えてみんなも意識が高まってるのに、自分が足を引っ張ってしまうというもどかしい気持ち。でも、すごく顔が腫れてつらくて、世に出たくないっていう混沌としている日々だった」と回顧。

 生きていくのもつらかったという時期に「(フォトグラファーの)真穂がよく来てくれていた」といい、「怪我した2日後くらいにすぐ来てくれて。顔がすごく腫れてる状態なので、普通は怖がると思うんですけど、ほほ笑みながらそばにいてくれる優しさを感じました。そんな真穂になら写真を撮ってもらってもいいかもって初めて思って。なので、ちょっと腫れが引いたタイミングぐらいで『撮ってほしい』と。真穂にしか撮ってもらいたくない写真だなと思ったので、今回飾らせていただきました」と思いを語った。