SUPER EIGHTの安田章大が主演を務めるPARCO PRODUCE 2024『あのよこのよ』(8日上演)の初日前会見が7日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われ、安田のほか、潤花、中村梅雀、作・演出の青木豪氏が出席した。

 本作は、青木豪氏と安田が5年ぶりのタッグで描く痛快な時代劇。幕末から大転換した明治初期を背景に、とある浮世絵師とそれを取り巻く人々が、ひょんなことから事件に巻き込まれ、珍道中に繰り出す。近年、歌舞伎の新作書き下ろしや、劇団四季などの大規模作品で演出を担うなど、ジャンルを問わず演劇界を盛り上げる青木氏が、2019年のパルコ・プロデュース公演『マニアック』に続き、笑いと爽快感あるエンターテインメント作品を生み出す。

 自身が演じる架空の浮世絵師・刺爪秋斎(さしづめしゅうさい)について「安田章大というキャラクターに対して宛書いてくださったんだなと実感する。すごくありがたい」と感謝しつつ、「かなりせっかちなキャラクターなので、そういうところは豪さんにそっくり(笑)」と紹介。

 けいこを重ねるうちにセリフの速度が上がっていったそう。青木氏から「普段はゆったりと自分のペースに巻き込んでいくような人」と賞された安田は、同役を演じるにあたり「私生活での速度は一度外に捨てておいて、この世界を楽しんでいただくことだけを考えた」という。

 続けて「僕一人が急いだって話は回らない。キャストさん、スタッフさん、そして舞台をご自身の目でクローズアップしてくださるお客さんを含めた全員で、大きなものを作っていくという感覚が改めて感じられて、だから演劇は楽しいんだよな…と」とにっこり。最後に「言葉を一つ残すとしたら、『日本に演劇を』ですね」と意気込んだ。

 さらに、記者からSUPER EIGHTのメンバーが観劇に来るかどうか問われた際には、「来てくれるんじゃないですか?だって“SUPER”になったんだから(笑)」と”圧”をかけ、作品の完成度への自信をにじませた。