名作映画『猿の惑星』(1968年)の“完全新作”『猿の惑星/キングダム』が本日(10日)より日米同時公開されることを記念し、監督とキャスト陣が本作のストーリーと見どころを紹介する1分半の特別映像が解禁となった。

 日本発の人気ゲーム原作『ゼルダの伝説』実写映画の監督にも抜てきされ、注目を集めるウェス・ボール監督が、現在から300年後、人類と猿の立場が完全に逆転し、猿が独裁支配を目論む衝撃的な世界を大胆に描いた本作。秘密を抱えた人間と若き猿が、世界を変えるため、猿の独裁に共に立ち向かう。

 解禁となった映像は、過去の歴史を知らない猿の青年ノアに対して博識なオランウータンのラカがかつての人間と猿の関係について教える様子から始まる。ラカは「遠い昔、人間とエイプ(猿)は共存していたんだ。あり得ないと思うだろ?」と語っており、今から300年後を描く本作の世界では、過去に人間が世界の主導権を握り、猿は動物の一種だった時代があったことすらも知られていないことが読み取れる。

 『猿の惑星』の完全新作を手掛けることになったウェス監督は時代背景や物語の設定には特に気を遣ったそうで、「展開には悩まされたよ。(リブートシリーズの)シーザーの死から数百年後を舞台に決めた」と制作当初を振り返っており、「新たにノアが登場する。人間とエイプの過去を暴くんだ」と人間と猿の立場が完全に逆転した世界の新たな物語の行方を示唆している。

 映像の後半では、キャスト陣が“猿が支配権を握り、荒廃した300年後の世界”の魅力を力説。力で全てを支配しようと目論む冷酷な独裁者プロキシマス・シーザーを演じるケヴィン・デュランドが「風景の描写も素晴らしいんだ」と語るように、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』など超大作を数多く手掛けてきたVFXスタジオWETAが描き出す世界観は広大でCGとは思えない程リアルに描かれている。

 さらに、ある秘密を抱える人間の女性ノヴァを演じるフレイヤ・アーランが「衰退した世界だけどとても美しく作られてる」と解説するように、映像では高層ビルから木々が生い茂り、見たこともないほど巨大な森林が広がっていたり、浜に打ち上げられた巨大な船に猿の集落が築かれていたりと、人類の痕跡を感じさせつつも“猿が君臨する時代”の世界観が体感できる。

 映像は、「想像をはるかに超える作品をファンに届けたかった。大きなスクリーンで観てほしい」という監督の言葉で締めくくられる。